20日 天気回復・3月並みの暖かさ 関東はにわか雨に注意 北陸は雷雨も
今日20日の日中は天気回復へ。ただ、関東では夕方から再び雨が降る所も。日本海側は北陸を中心に雷雨。最高気温は3月並みの所が多く、積雪の多い地域ではなだれや落雪にご注意を。
●所々で雨 空模様の変化に注意
今日20日午前5時現在、山陰から北海道にかけて気圧の谷に伴う雨雲が南北にのびています。また、低気圧や湿った空気に伴う雨雲が、紀伊半島周辺から関東にかかっています。
低気圧は次第に三陸沖へと離れるため、日中は晴れ間の出る所が多いでしょう。関東南部を中心に降っている雨も、昼頃にはやむ見込みです。ただ、夕方から夜にかけては、関東の平野部で再び雨のぱらつく所があるでしょう。
日本海側は北陸を中心に、夕方から雨の範囲が広がりそうです。平地は雨で、雪が降るのは山沿いの一部。大気の状態が不安定となるため、局地的には雷を伴って降り方が強まるでしょう。急な強い雨や落雷、突風にご注意ください。
●日中は春先の暖かさ 雪解けが進む
今日20日は、この時期としては暖かい空気が流れ込むため、3月並みの暖かさになる所が多いでしょう。
最高気温は、沖縄では20℃を超える所が多く、昼間は上着いらずの陽気です。九州から東海は13℃から15℃くらいの所が多く、関東は13℃前後まで上がるでしょう。東京都心は13℃と、前日より4℃ほど高く、3月上旬並みの予想です。
北陸や東北南部は広く10℃を超えて、寒さが和らぐでしょう。東北北部と北海道も昨日19日より高い所が多く、雪解けが進みそうです。雪が多く積もっている所では、屋根からの落雪などにご注意ください。山沿いでは、なだれ発生の可能性が高まるため、危険な場所には立ち入らないようにしましょう。
●急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。