真冬の天体ショー 火星がふたご座で衝 火星とポルックスが接近も いつどこで見える
17日(金)は、火星がふたご座で衝(しょう)を迎えます。つまり、太陽・地球・火星がまっすぐに並ぶ位置関係になります。また、1月中旬~2月上旬頃は、火星とふたご座の1等星ポルックスが接近して見えます。17日(金)夜は、太平洋側を中心に晴れますが、空気は冷たいので、真冬の天体ショーを楽しむ際は、万全な寒さ対策を心がけてください。
●火星がふたご座で衝
12日(日)地球に最も接近した火星ですが、17日(金)の夜は、この火星に注目です。
20時頃、東の空を見ると、火星がふたご座で衝(しょう)となります。「衝」とは、太陽・地球・火星がまっすぐに並ぶこと、つまり、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。
この時期、火星は、太陽が沈むころに東北東の空から昇って、日の出のころに西北西の空に沈むので、一晩中観察することができます。また真夜中には南の空高く、ほぼ天頂付近に位置します。
最接近から衝の頃は、火星が最も明るく輝く期間で、火星は冬の夜空でよく目立つため、街中でも肉眼で簡単に見つけられると思います。ぜひ、夜空を見上げてみてください。
●17日(金)夜 天気は? ただ注意点も
17日(金)夜の天気は、北陸から北の日本海側では、雲が多く、雪が降るでしょう。
一方、北海道や東北の太平洋側は、晴れる所もありそうです。関東から九州、沖縄では、太平洋側を中心に、広く晴れるため、星空を見られる所が多い見込みです。
ただ、注意すべきは寒さです。この時間帯、晴れる所では、気温がグッと下がります。
午後9時の気温は、東京都心では3℃、名古屋は2℃、大阪と広島では5℃、福岡は6℃の予想です。星空観察は、万全な寒さ対策を、心がけてください。
●火星とポルックスが接近
そして、真冬の天体ショーは、まだ続きます。
1月中旬から2月上旬ごろは、火星と、ふたご座の1等星「ポルックス」が近づいて見えます。最も接近するのは、1月22日(水)ごろです。
また、2月になると、今度は火星と、2等星「カストル」との間隔が近くなります。広めの視野の双眼鏡なら、火星・ポルックス・カストルという3つの星を、一緒に見ることができるでしょう。
日によって、火星と、それぞれの星の並び方が変化するのを、楽しんでみてはいかがでしょうか。