冬型の気圧配置の影響で日本海側やオホーツク海側を中心に雪が降っている今日(24日)の北海道。今週半ばには低気圧や前線、南からの暖気の影響で大雨や強風に注意が必要となりそうです。

●道央圏で20cm前後の降雪に 沿岸ではふぶいている所も

冬型の気圧配置の影響で今日の道内は日本海側とオホーツク海側の所々で雪が降りました。特に、上空に強い寒気を伴う気圧の谷が通過した昨日(23日)夜から今朝にかけては雪の降り方がやや強まった所があり、昨日から今日14時までに降った雪の量は、札幌市郊外の小金湯で21cm、幌加内町朱鞠内で17cm、幌加内で15cm、札幌と後志地方の赤井川でともに12cmを観測し、この冬一番の積雪となった所もありました。また、沿岸を中心に北西の風が全般にやや強く、ふぶいて見通しの悪くなっている地域もありました。

雪の降り方は今後しだいにおさまる見込みですが、道東方面を中心に今夜にかけて北西の風の強い状態は続き、特に網走東部や根室北部など知床半島周辺では非常に強く吹くでしょう。また、この影響もあって波の高い海域も多く、特に網走と根室の海域では今夜にかけて6メートルの大しけとなる見込みです。船舶・港湾関係はうねりを伴う高波に警戒してください。

●今週半ばは一転高温に 大雨や強風に注意を

冬型の気圧配置は明日(25日)には緩み、本州付近に中心を移す高気圧の圏内となります。日本海側やオホーツク海側でも晴れ間や日ざしの戻る所が多く、また強い北西の風もおさまる見込みです。

明後日26日(火)は、高気圧が日本の東に中心を移し、代わって西からは低気圧を含む気圧の谷が近づくでしょう。冬型の気圧配置とは反対の様相となり、高気圧から吹き出す南よりの風が暖かい空気を運び、道内は気温が上がる見込みです。なお、日中は広く晴れますが、夜には札幌や函館など道央・道南方面で雨が降り出すでしょう。

27日(水)は、発達中の低気圧が沿海州に進み、伴う前線が北海道付近を通過する見込みです。上空に入る暖気の影響もあり、道内は広く雨が降る見込みです。東の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、南よりの風も全般に強まって横殴りの降り方となる所もあるでしょう。なお、日中の最高気温は二けたとなる所が多く、10月下旬から11月上旬並みとなる見込みです。

●道東方面などで大雨となる恐れ 積雪の多くなった地域や山間部ではなだれにも注意を

北海道付近を通過する前線や、強い南風の影響で27日は広く雨となり、特に道東方面では100mm前後の大雨となる恐れもあります。また今回の降雪を含め、積雪の多くなった地域や山間部ではなだれの発生する可能性があり、また、雪融けによって河川の水位が上昇する恐れがあります。大雨や強風とともに、これまで降った雪を起因とする災害にも注意し、最新の天気予報、気象情報に留意して下さい。

●低気圧や前線の通過後は再び上空に寒気流入 気温差に注意を

低気圧や前線が通過した後、28日(木)以降は上空に寒気が入り、気温は急速に低下するでしょう。最低、最高気温は全般に平年並みで経過する見込みですが、26日~27日の季節外れの暖かさと比べて気温差が大きくなります。また、日本海側などでは雪の降る所もあり、朝晩を中心に再び凍結路面や積雪路面となる所も多くなるでしょう。車の運転の際には路面状況の変化にも十分注意して下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士