今朝(7日)の東海地方は、立冬らしく、今シーズン一番の冷え込みの所が多くなりました。明日8日の朝は、冷え込みが強まり、平野部でも一桁の気温の所が多くなりそうです。高山など標高の高い所は、0℃近くまで冷え込む見込みです。ただ、寒さは一時的で、その先は再び気温は高めの傾向です。服装選びに気をつけてお過ごしください。

●今日7日は立冬 暦通りの寒さに 昼間も風が冷たい

今日7日は、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置で、寒気が流れ込んでいます。正午現在、東海地方はスッキリと晴れている所が多くなっています。昨夜から今朝にかけて、飛騨北部に流れ込んでいた雪雲も弱まっています。
午後も、多少雲の広がる所はあるものの、広く晴れるでしょう。ただ、北寄りの冷たい風が吹いていて、セントレアなど沿岸部では、風速10m/s以上のやや強い風を観測しています。今夜にかけて、強風に注意してください。

●明日8日は更に冷え込み強まる

明日8日は、西高東低の気圧配置が緩み、本州付近は高気圧に覆われる見込みです。気圧の谷や湿った空気の影響で、多少雲の広がる所はあるものの、穏やかに晴れる所が多いでしょう。
ただ、明日8日は、明け方には風が弱まり、放射冷却が強くなる見込みです。明日8日の朝は今朝よりも冷え込みが強くなるでしょう。名古屋の最低気温は8℃の予想で、一桁となれば今シーズン初めてとなります。今夜は、厚手の布団をしっかりとかけるなど、暖かくしてお休みください。また、朝のお出掛けの際は、服装選びに気をつけましょう。

●放射冷却現象とは

この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。

「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。

例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。

放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。

●今週末の天気は?来週は再び気温上昇 週間天気

土日は、高気圧は東へ離れ、湿った空気や日本の南を東進する低気圧の影響を受けるでしょう。岐阜県など北の地域では、晴れ間が出ますが、太平洋側の地域ほど雲が多くなりそうです。まとまった雨雲は海上に広がる見込みで、陸地は、沿岸部を中心に、にわか雨があるでしょう。お出掛けの際は、折り畳みの傘があると安心です。

週明け11日(月)は、低気圧は次第に東へ離れる見込みです。はじめ雨が降る所もありますが、午後は晴れ間が戻るでしょう。来週は、上空の寒気は抜けて、南から暖かい空気が流れ込みやすくなる見込みです。朝の冷え込みは緩み、日中も過ごしやすい日が多くなるでしょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士