今日10月3日に発表された気象庁の1か月予報によると、中国地方は向こう一か月も気温が高く、秋の深まりはゆっくりでしょう。ただ、昼間は暑くても朝晩は肌寒いため、服装の調節が必要です。体調管理にお気をつけください。紅葉の色づきの進みもゆっくりとした傾向となる見込みです。

●晴れる日は夏日 真夏日近い日も 寒暖差に注意を

中国地方は、11月初めにかけても暖かい空気に覆われやすく、気温の高い状態が続く見込みです。特に、10月中旬ごろにかけて気温がかなり高いでしょう。
また、天気は数日の周期で変わり、低気圧や秋雨前線、湿った空気の影響を受け、日照時間は平年並みか少なく、降水量は平年並みか多い見込みです。

平年に比べると朝の気温は高いですが、それでも最低気温は内陸部で10℃を少し超えるくらい、沿岸部の高い所でも20℃を下回り肌寒いでしょう。一方、日中の最高気温は25℃前後で、半袖でちょうど良いくらいとなりそうです。朝晩と昼間の寒暖差で体調を崩さないよう、お気をつけください。
また、雨の降る日は気温が上がりにくいため、日々の寒暖差も大きくなるでしょう。

●10月秋の深まりはゆっくり 紅葉に必要な気象条件は?

紅葉の色づきは気象条件と、葉の中にある色素が深く関わっています。葉を紅く染めるアントシアニンという赤い色素の割合が増えるには、適度な寒さが必要だからです。

紅葉は1日の最低気温が8℃を下回ると進み、最低気温が8℃を下回るようになって約3週間できれいに色づくといわれています。

紅葉の名所と呼ばれるような場所は、一般的に標高の高い場所に位置していることが多いですが、標高が高くなるほど気温が低く、100メートルごとに気温が約0.6℃下がります。このため、山では平地よりも早い時期から紅葉が進みます。

●紅葉見頃 10月は色づきの進みはゆっくりも 11月に持ち直す

中国地方は10月の気温は高く、日照時間は平年並みか少ない見込みです。このため、朝の冷え込みは弱く、紅葉の進みは遅いでしょう。ただ、11月になると晴れる日が多くなり、晴れた朝には冷え込む日が増えるでしょう。西日本の多くの地域では、11月の気温の影響を最も受けやすいため、見頃が大幅に遅れるところは少ない見込みです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士