強い台風18号 台湾付近で動きノロノロ 沖縄は4日にかけて大雨・高波に注意・警戒
強い台風18号は、今日3日(木)午前6時、台湾海峡をゆっくりした速さで北東へ進んでいます。このあと、台湾付近を北上したあと、4日(金)は南下し、5日(土)には南シナ海で熱帯低気圧に変わる見込みです。沖縄は台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。海上はうねりを伴った高波に注意が必要です。
●強い台風18号 台湾付近で動き遅く
今日3日(木)午前6時、強い台風18号は、台湾海峡をゆっくりした速さで北東へ進んでいます。台風18号は、3日(木)は南シナ海から台湾付近をゆっくりとした速さで北上し、4日(金)は南下するでしょう。5日(土)には南シナ海で熱帯低気圧に変わる見込みです。
台風の動きが遅く、台湾では大荒れの天気が長引くでしょう。
●沖縄 大気の状態が非常に不安定
沖縄には台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。沖縄付近では雨雲や雷雲が発達しており、雨量が多くなっている所があります。
9月30日(月)0時から10月3日(木)午前4時までの降水量(アメダスによる速報値)は以下の通りです。
【沖縄本島地方】
粟国空港 109.5ミリ ※欠測値を含む
国頭村奥 104.0ミリ
【八重山地方】
与那国町祖納 334.5ミリ
与那国空港 213.5ミリ
竹富町上原 167.0ミリ
石垣市川平 144.5ミリ
石垣市登野城 141.0ミリ
竹富町波照間 116.5ミリ
竹富町大原 113.0ミリ
先島諸島では4日(金)にかけて、沖縄本島地方では3日(木)は激しい雨が降る見込みです。雨雲の発達の程度によっては、4日(金)にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。
3日(木)から4日(金)にかけて予想される1時間降水量は多い所で
沖縄本島地方 30ミリ
宮古島地方 30ミリ
八重山地方 40ミリ
3日(木)午前6時から4日(金)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で
沖縄本島地方 80ミリ
宮古島地方 100ミリ
八重山地方 120ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
●沖縄 うねりを伴った高波に注意
沖縄地方の沿岸の海域では、うねりを伴い八重山地方ではしけており、宮古島地方と沖縄本島地方では波が高くなっています。4日(金)にかけてうねりを伴った高波に注意してください。
3日(木)に予想される波の高さ
沖縄本島地方 3メートル うねりを伴う
宮古島地方 3メートル うねりを伴う
八重山地方 4メートル うねりを伴う
4日(金)に予想される波の高さ
沖縄本島地方 2.5メートル
宮古島地方 3メートル うねりを伴う
八重山地方 3メートル うねりを伴う
●高波に注意 海には近づかないで
台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。
また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。