今日22日(日:秋分の日)は、全国的に大雨になるでしょう。すでに災害が発生している石川県では午前中に再び雨が強まる見込みです。土砂災害や浸水害、河川の氾濫に最大級の警戒を続けてください。

●大雨に最大級の警戒を

今日22日(日:秋分の日)は、秋雨前線と台風14号から変わった前線上の低気圧が日本列島を通過するでしょう。そのため全国的に雨が降りそうです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため大気の状態が非常に不安定になり、雨雲や雷雲が発達する見込みです。

午前5時現在、東北から九州、沖縄の広い範囲で雨が降り、活発な雨雲や雷雲が西日本の太平洋側や北陸付近に見られます。このあとは雨の範囲はゆっくり東や南へ進みますが、日中いっぱいは多くの所で雨が続く見込みです。雷を伴った非常に激しい雨が降る所もあるでしょう。土砂災害や浸水害や河川の氾濫に厳重に警戒してください。

●石川県では午前中に再び雨強まる

大雨特別警報が発表中の石川県では、今日22日の午前中に再び雨が強まりそうです。

石川県では記録的な大雨となっていて、午前5時までの24時間に輪島市で372.5ミリ、珠洲市279.5ミリ(観測史上1位更新)と平年9月1か月分の雨量の1.5~1.7倍の雨が降っています。

午前を中心に雨が強まり、傘が役に立たなくなるほどの非常に激しい雨が降る所もあるでしょう。すでに土砂災害や浸水、河川が氾濫など災害が発生している所もあります。さらに被害の拡大や新たに災害が発生する恐れもあります。最大級の警戒をして、少しでも身の安全が確保できる行動をとるようにしてください。

●予想される雨量

【予想される雨量】(多い所)
23日6時までに予想される24時間降水量は
近畿・四国      200ミリ
九州南部       180ミリ
北陸・東海・九州北部 150ミリ
関東甲信・東北    120ミリ

その後、24日6時までに予想される24時間降水量は
九州南部       100ミリ

●大雨が発生 とるべき対応は

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士