明日16日(月:敬老の日)は、東北南部から九州、沖縄にかけて大気の状態が不安定で雷雨や激しい雨が降るでしょう。東京都心など関東は断続的に雨が降り、3連休最終日はあいにくの天気となりそうです。

●今夜は東北や北陸で大雨による土砂災害に警戒

今日15日(日)は、秋雨前線が東北や北陸付近に停滞し、雨雲や雷雲が発達しています。1時間の降水量が新潟県村上市の高根で55.5ミリ、富山県立山町の天狗平では54.5ミリを観測し、共に9月1位の記録を更新する大雨が降っています。17時30分現在も東北南部や北陸を中心に強い降水域がかかり続け、土砂災害のリスクが高まっている地域があります。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒が必要です。前線は徐々に南下するため、日付が替わるころには、雨は弱まる見込みです。

●3連休最終日は東京都心も雨

明日16日(日:敬老の日)は、秋雨前線が関東から北陸付近に南下するでしょう。東京都心を含めて関東では雨が降ったりやんだりで、午後は雷雨や激しい雨が降る所もありそうです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大気の不安定な状態は続くでしょう。九州から東海は昼ごろにかけて広い範囲で日差しは届きそうですが、午後になると所々でにわか雨や雷雨がありそうです。局地的に道路が冠水するほどの激しい雨が降ることもあるでしょう。東北南部や北陸は朝晩を中心に雨や雷雨となりそうです。東北北部と北海道は晴れてお出かけ日和となるでしょう。

お出かけを予定されている方もいるかもしれませんが、急に空が暗くなる、ゴロゴロと雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くなど天気の急変の合図を見逃さないようにしましょう。

最高気温は、九州から東海にかけては35℃前後と厳しい残暑が続きそうです。九州や中国地方など9県に熱中症警戒アラートが発表されています。こまめな水分補給や休憩をとり、屋外では出来る限り直射日光を避けるなど、暑さ対策はしっかりしてお過ごしください。関東は今日より気温は低く、暑さは少し収まりますが、湿度は高く蒸し暑いでしょう。

●ゲリラ豪雨に遭遇したら

局地的な大雨に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。

① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士