関西では、ここ数日は毎日のように局地的に激しい雨が降っています。明日14日(土)からの3連休も雨の降り方に注意が必要です。また、厳しい残暑が続く見込みで、特に14日(土)は体温を上回るような危険な暑さになる所もあるでしょう。引き続き、真夏だと思って熱中症への対策を行ってください。

●14日(土) 危険な暑さと天気の急変に注意

明日14日の関西は、勢力の強い夏の高気圧に覆われて広く晴れるでしょう。日中は気温がぐんぐん上昇し、35℃以上の猛暑日になる所が多い見込みです。お出かけの際は、熱中症対策グッズを準備して、無理のないよう休憩をこまめにとってください。特に、北部ではフェーン現象も加わって、体温を上回るような危険な暑さとなる可能性があります。日中はエアコンの効いた涼しい場所で過ごし、こまめに水分をとるなどして熱中症への万全な対策を行いましょう。

また、関西では、台風13号による直接的な影響はないものの、台風を取り巻く暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。明日14日の午後は、南部を中心に雲が増え、雨雲が発生・発達しやすくなるでしょう。市街地でも、急な激しい雨や雷雨の恐れがあるため、空模様の変化に十分注意をしてください。

●15日(日) 広く傘の出番 本降りの雨も

15日は、前線が日本海を南下し、関西には台風13号の東側の一段と暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。このため、時間とともに広い範囲で雨が降る見込みです。本降りの雨になったり、雨脚が強まったりする所もあるでしょう。お出かけには雨具を忘れずに、タオルなども準備しておくとよさそうです。また、雨でも気温は高く、蒸し暑いでしょう。

●16日(月・敬老の日) 北部や山沿いを中心にもうひと雨

16日は、日差しの戻る所が多いでしょう。ただ、北部や山沿いを中心に前線や湿った空気の影響を受けそうです。いったん雨がやんだとしても再び雨の降る時間があるでしょう。急な雨に備えて、お出かけには雨具があると安心です。また、連休最終日も35℃以上の猛暑日となる所がありそうです。熱中症への対策もしっかりとなさってください。

●あると便利 熱中症対策グッズ

暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

(熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)

●外でのレジャーは天気の急変や高波に注意

天気急変のサインは、「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。
この暑さをしのごうと川で水遊びを計画されている方もいらっしゃるかもしれません。川では、自分のいる場所で晴れていても上流で大雨になると水位が急に高くなり、危険な状況になることがあります。最新の雨雲レーダーを確認して、上流部も含めた実況や今後の予想を確認しましょう。また、中州には入らず、テントを張る際は川から十分に距離をとりましょう。

また、海へお出かけの方は高波に注意が必要です。
関西の太平洋沿岸では、台風13号の影響で、明日14日からうねりを伴って波が高くなるでしょう。台風が遠ざかってからも当分影響が残る恐れがあります。海でのレジャーにもくれぐれもお気をつけください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士