関東甲信では明日1日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。このあとも引き続き、大雨に厳重な警戒が必要です。

●関東甲信で線状降水帯発生のおそれ

気象庁は今日31日午後4時前、関東甲信地方に線状降水帯発生予測情報を発表しました。

以下の地域では、今夜から9月1日午前中にかけて、線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

対象地域・・・茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方、伊豆諸島、神奈川県、山梨県、長野県。

●大雨の影響が週明けまで長引く

関東甲信では台風10号や高気圧からの暖かく湿った空気の影響で、発達した雨雲のかかりやすい状態が続いています。この状況は週明けにかけて続き、大雨の影響が長引くおそれがあります。

神奈川県小田原市では29日の降り始めからの雨量が450ミリを超える(8月の平年1か月雨量のおよそ3倍)など、すでに記録的な大雨となっていて、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。大雨に厳重な警戒が必要です。

明日1日夕方までに予想される雨量は多い所で、関東南部と甲信300ミリ、関東北部と伊豆諸島150ミリとなっています。その後もさらに雨量が多くなるほか、線状降水帯が発生した場合は局地的に短時間で大幅に雨量が増える可能性があります。

●線状降水帯とは

線状降水帯とは、発達した雨雲が次々と発生し、ほぼ同じ場所で列をなして数時間にわたって通過または停滞することで、局地的な大雨をもたらす降水帯です。

長さ50~300km程度、幅20~50km程度の線状に伸びる強い降水域を線状降水帯といい、予測することが非常に難しい現象です。短時間で大雨の災害発生リスクが急激に高まるため、厳重な警戒が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士