27日(火)午後3時現在、台風10号が中国地方へ最接近するのは30日(金)となりそうです。中国地方を縦断する恐れがあります。また、台風が接近する前の明後日29日(木)から風が強まり、局地的に大雨となるでしょう。大雨、暴風、高波、高潮に警戒し、台風が接近する前までに備える必要があります。

●台風10号　中国地方には30日(金)に最接近

今日27日(火)午後3時現在、非常に強い台風10号は、奄美市の東をゆっくりとした速度で北西に進んでいます。台風が予報円の中心付近を通る場合、このあと勢力を維持したままゆっくりと北上し、29日(木)の午後には九州地方へ上陸する見込みです。その後九州から中国、四国地方、近畿地方を縦断するでしょう。
まだ、予報円が大きく、進路や接近日時など不確実性が高いため、予想が大きく変わる可能性があります。

●警報級の大雨・暴風・波浪　可能性は高い

中国地方は、29日(木)は次第に風速15メートル以上の強風域に入るでしょう。最大瞬間風速は陸上で30メートルが予想されています。
また、台風周辺の湿った空気が山口県など西部ほど流れ込みやすい見込みです。大雨となる恐れがあります。その他の地域も大気の状態が不安定で局地的に激しい雨が降るでしょう。

30日(金)は、台風が中国地方に最接近する見込みです。台風本体の雨雲がかかる可能性があります。大雨、暴風、高波に警戒が必要です。

31日(土)は北から湿った空気が流れ込むため、鳥取県を中心に大雨となる可能性があります。引き続き、大雨、暴風、高波に注意が必要です。

●台風への備えは　接近前までに

台風が近づくと暴風や大雨により身動きが取れなくなるため、台風が近づく前に、備えておく必要があります。

①雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

②屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

③暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。

④停電に備えて、懐中電灯が点くかどうか確認しておいてください。モバイルバッテリーなど電源の確保をしておくのもいいでしょう。また、エアコンが使用できなくなることも考えられます。あらかじめペットボトルを凍らせておくなど、熱中症を防ぐ対策をしておいてください。

情報提供元： tenki.jp日直予報士