晴れていても天気急変に注意 局地的に警報級の大雨 都市部でもゲリラ雷雨のおそれ
日本付近は広い範囲で大気の状態が不安定。今日24日(土)は西日本~北日本で、明日25日(日)は東日本を中心に、晴れていても天気急変に注意。都市部でも局地的に滝のような非常に激しい雨や落雷、突風に注意が必要です。
●広い範囲で大気の状態が不安定 太宰府では37日連続猛暑日
日本付近は太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や、気温上昇により、広い範囲で大気の状態が不安定となっています。
今日24日(土)も九州~関東では所々で最高気温35℃以上の猛暑日となっています。太宰府市(福岡)では、正午までの最高気温が35℃を超え、今日で37日連続で猛暑日となり国内の猛暑日連続記録を更新中です。
気温が上がる午後は、より大気の状態が非常に不安定となります。すでに午前中から西日本~北日本の広い範囲で、局地的に雨雲や雷雲が発達しています。1時間雨量は、周南市和田(山口)で66.0ミリ(~7:41)と滝のような非常に激しい雨を観測。周南市鹿野(山口)でも43.5ミリ(~7:55)と、8月1位の値を更新しました(統計開始2010年)。
●仙台 大雨警報発表中(12時半現在)
24日12時半現在、山陰や近畿、関東北部・西部の山沿い、東北の太平洋側で局地的に雨雲や雷雲が発達していて、仙台市西部・仙台市東部に大雨警報が発表されています。
今夜にかけて、自分の住んでいる所は晴れていても、隣町では滝のような雨というゲリラ的な降り方となりそうです。
晴れている所も、急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風に注意が必要です。
●天気急変のサイン
天気急変のサインは3つ。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。
また、「山の雷、川の増水」といわれるように、山で雷雨があると下流の川は晴れていても急に増水することがあるため注意が必要です。
●街中でゲリラ雷雨が発生 避難のポイントは
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。