台風10号「サンサン」発生 週明けに西~東日本に接近・上陸の可能性
今日22日(木)午前3時、マリアナ諸島で、台風10号「サンサン」が発生しました。台風10号は南の海上を発達しながら北上し、週明けには西~東日本に「強い」勢力で接近・上陸する可能性も。今後の情報のご注意ください。
●台風10号「サンサン」発生
今日22日(木)午前3時、マリアナ諸島で台風10号「サンサン」が発生しました。中心気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sとなっています。台風10号は今後、発達しながらマリアナ諸島を北よりに進むでしょう。
予報にはまだ幅がありますが、26日(月)~27日(火)頃には「強い」勢力で、九州から関東に接近または上陸する可能性があります。台風接近前から前線の活動が活発になり降水量が多くなる恐れもあり、今後の台風の動向に注意が必要です。
●台風の名前
「サンサン」は、香港が用意した名前で「少女の名前」に由来しています。台風の名前は、「台風委員会」(日本含む14カ国等が加盟)で各加盟国などの提案した名前が、あらかじめ140用意されていて、発生順につけられます。準備された140を繰り返して使用(140番目の次は1番目に戻る)されますが、大きな災害をもたらした台風などがあると、加盟国からの要請によって、その名前を以後の台風では使用しないように別の名前に変更することがあります。
●今月6個目の台風発生
月ごとの台風発生数の平年値を見ると、8月は5.7個と一年で最も多くなっています。
今年は5月に2個、7月に2個と台風の発生数が少なく推移しましたが、8月に入って6個と一気に発生数が多くなっています。日本への接近数や上陸数の平年値も8月~9月が最も多くなります。大雨や暴風への備えは早めに済ませておきましょう。
●早めの備えを 今からできることは?
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう心がけてください。