東海地方は、今日21日も大気の不安定な状態が続いています。週末から来週にかけては広い範囲で雨となり、雨量が多くなる恐れがあります。また、新たな台風発生の予想があり、今後の動向に注意が必要です。

●不安定な空模様続く 週末から広く雨 来週は新たな台風北上か

今日21日は、静岡県を中心に雨雲が発達しやすい状況が続く見込みです。今夜遅くにかけて天気の急変に注意してください。23日(金)頃まで、晴れ間が出ていても、急な雨や雷雨となる所があるでしょう。局地的な大雨に引き続き注意が必要です。

一方、24日(土)以降は、日本海に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気の流れ込みがしばらく続きそうです。広い範囲で雨が降り、雨の降る時間も長くなる見込みです。また、日本のはるか南にある熱帯低気圧が台風となって、北上してくる可能性が出てきました。まだ進路に幅がありますが、来週前半に日本に近づく可能性もあります。
夏休み最終週にあたる来週は、夏休み最後の思い出作りにお出掛けする方も多いと思います。台風の動向や最新の天気予報を確認するようにしてください。

●最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

●この先も高温傾向 秋の訪れは遅い

昨日20日発表された3か月予報によりますと、この先も暖かい空気に覆われやすく、高温傾向が続く見込みです。残暑が厳しく、秋の訪れはまだまだ先となるでしょう。また、降水量は平年並みか多い予想です。秋雨前線や台風による大雨には注意が必要です。

●台風シーズン続く 接近数は9月がピーク

東海地方への台風の接近数(平年値)は、8月が0.8個、9月が1.2個、10月が0.7個と、9月をピークに多くなっています。2023年は、8月に1個、9月に1個、東海地方に接近しました。例年、台風シーズンは10月頃まで続く見込みです。

今週末から広く傘マークがつき、これまでよりも長い時間降る雨が予想されます。来週は、新たな台風が日本に近づく可能性もあります。ハザードマップや備蓄品の確認など、大雨への備えは早めに行うようにしましょう。

※「東海地方に接近した台風」とは、台風の中心が静岡県、愛知県、岐阜県、三重県のいずれかの気象官署等から300 km以内に入った場合としています。

情報提供元: tenki.jp日直予報士