「台風9号」沖縄の先島諸島に接近中 暖湿流で九州~関東も非常に激しい雨に注意
台風9号が今日19日(月)午前3時に宮古島の南で発生。沖縄は大雨や強風、高波、高潮に注意。九州南部や四国は台風周辺の湿った空気が入り、断続的に雨で局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。九州北部から関東甲信も大気の状態が非常に不安定で、天気の急変に注意。
●「台風9号」発生 沖縄は大雨・強風・高波・高潮に注意
今日19日(月)午前3時に台風9号が宮古島の南で発生しました。午前3時現在、宮古島や石垣島など先島諸島が風速15メール以上の強風域に入っています。台風9号は20日(火)にかけて東シナ海をゆっくりと北上し、21日(水)に黄海へ、22日(木)には中国東北区へ進み、熱帯低気圧に変わるでしょう。
先島諸島や沖縄本島地方では、20日(火)にかけて激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)が降る所がある見込みです。土砂災害、低い土地の浸水や河川の増水に十分注意してください。強風や高波にも注意が必要です。また、大潮や台風の影響で潮位が高くなるため、海岸や河口付近の低い土地での高潮による浸水や冠水に注意してください。
20日(火)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で
沖縄本島地方 100ミリ
宮古島地方 120ミリ
八重山地方 120ミリ
19日(月)に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 南の風 17メートル(25メートル)
宮古島地方 南西の風 17メートル(25メートル)
八重山地方 北西のち南西の風 15メートル(25メートル)
20日(火)に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 南の風 15メートル(25メートル)
19日(月)に予想される最高潮位
沖縄本島地方 標高 1.3メートル
宮古島地方 標高 1.4メートル
八重山地方 標高 1.4メートル
20日(火)に予想される最高潮位
沖縄本島地方 標高 1.3メートル
宮古島地方 標高 1.4メートル
八重山地方 標高 1.4メートル
●台風9号の暖湿流 九州南部や四国で雨雲が発達
台風9号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、午前5時30分現在、九州南部や四国に活発な雨雲がかかっています。
九州南部や四国では19日(月)は断続的に雨で、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
20日(火)も大気の非常に不安定な状態は続くため、所々で雨や雷雨になるでしょう。
●九州北部~関東甲信 大気の状態が非常に不安定
九州北部や中国地方、近畿から関東甲信も上空の寒気や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定です。発雷確率も高くなります。
九州北部や中国地方、近畿から関東甲信は天気の急変にご注意ください。晴れ間がでますが、所々で雨雲や雷雲が湧くでしょう。局地的には雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降りそうです。アンダーパスなど低い道路の冠水にご注意ください。
20日(火)も大気の非常に不安定な状態が続き、変わりやすい天気が続くでしょう。
●ゲリラ豪雨に遭遇したら
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。
① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。