明日31日(水)も関東を中心に天気の急変に注意が必要です。この先も猛烈な暑さが続き、8月3日(土)は大阪など近畿で40℃が予想されています。熱中症に厳重に警戒してください。週明けは日本の南で熱帯擾乱が発生して、太平洋側を中心に影響が出るおそれがあります。

●明日31日(水) 関東を中心 天気急変に注意

今日30日(火)は、関東甲信や北陸を中心に大気の状態が不安定で、あちらこちらで雨が降りました。

関東では午後は急に雨雲やカミナリ雲が発達して、1時間降水量(午後4時半まで)は千葉市で49.5ミリが観測されました。7月としては観測史上2位で(1位は2014年7月19日の51.5ミリ)、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)になりました。千葉県では、あちらこちらで道路が冠水し、落雷による停電が発生しました。

明日31日(水)も関東甲信~九州、沖縄では朝から強い日差しが照りつけるでしょう。ただ、暖かく湿った空気が流れ込みやすい関東甲信や北陸、東北では、所々でにわか雨や雷雨がありそうです。特に関東では局地的にカミナリを伴った激しい雨が降るでしょう。落雷による停電や道路の冠水などにご注意ください。

明日も強い日差しで気温は速いペースで上がり、午前のうちに35℃を超えてしまう所もあるでしょう。予想最高気温は名古屋で38℃など、関東甲信や東海では体温を超える危険な暑さになる所もありそうです。熱中症対策は欠かさず行ってください。

●2日(金)と3日(土) 大阪や奈良など近畿で40℃予想 災害級の暑さ

関東から九州では猛烈な暑さが続き、東海や近畿を中心に体温を超えるような危険な暑さでしょう。特に、2日(金)は奈良で40℃、3日(土)は大阪と奈良で40℃が予想され、命にかかわる危険な暑さです。熱中症に厳重な警戒が必要です。
※観測開始以来の最高気温の1位は、大阪39.1℃、奈良39.3℃(いずれも1994年8月8日)

今日30日(火)は気象庁から高温に関する新たな情報が発表されました。
北日本では8月1日(木)~6日(土)頃にかけて、東日本、西日本では8月6日(土)頃にかけて、最高気温が35度以上の猛暑日となる所があるでしょう。沖縄・奄美では8月2日(金)にかけて最高気温が33度以上になる所がありそうです。
猛烈な暑さは、まだまだ続きます。北陸や東北も梅雨明け間近で、梅雨明け直後の暑さに注意が必要です。

●熱中症警戒アラート 発表時の予防行動

熱中症警戒アラートが発表された場合は、熱中症にかからないために積極的にとるべき行動が5つあります。

①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外やエアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。ノドが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。

●熱帯擾乱が発生か 週明けの太平洋側に影響するおそれ

この先の天気図を見てみますと、南の海上に低気圧が予想されています。熱帯低気圧や台風になる可能性があり、今後の動向によっては天気傾向が大幅に変わることも考えられます。

影響がなかったとしても、暖かく湿った空気が流れ込みやすいため、局地的に雨雲が発達し、ゲリラ豪雨になるおそれもあります。
今後も最新の気象情報を確認するようにしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士