明日27日(土)も、関東甲信~九州では天気の急変と猛烈な暑さに注意が必要です。東北では日本海側を中心に、30日(火)頃にかけて大雨になるでしょう。土砂災害や川の氾濫などに厳重に警戒してください。関東甲信~九州では、今後1か月程度は厳しい暑さが続きそうです。

●明日27日(土) 天気急変のおそれ 屋外でのレジャーは注意

夏休みに入って、屋外でのレジャーを楽しむ機会が増えてきました。ただ、今年の夏は梅雨が明けた後でも安定した夏空とはいかず、にわか雨や雷雨の日が多くなっています。東京都心では昨日25日(木)までの雷日数が6日となり、そのうち4日は梅雨明けした後の観測になっています(東京都心で7月の雷日数が5日以上になったのは3年ぶり)。

明日27日(土)は、隅田川花火大会など全国各地で花火大会が予定されています。ただ、明日も大気の状態が不安定で、関東甲信から九州では気温の上がる午後を中心に所々でにわか雨がありそうです。局地的にはカミナリを伴って、道路が冠水するほどの激しい雨が降るでしょう。

先日は雷雨の影響で、東京都内で花火大会が中止になった所があります。明日は局地的に雷雨になる可能性がありますので、雨雲レーダーなどで最新の情報をこまめにチェックしましょう。海や川、山などのレジャーを楽しまれる方も天気の急変にご注意ください。

●最新の気象情報をチェック

最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。

②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。

③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

●関東から九州、沖縄 猛烈な暑さ続く

明日27日(土)も関東甲信から九州では、厳しい暑さが続きます。猛暑日(最高気温が35℃以上)地点が続出して、名古屋や福岡など38℃くらいまで上がる所もあるでしょう。体温を超えるような危険な暑さです。湿度も高いため、熱中症にかかるリスクがより高くなります。

暑さはできるだけ避けて、ノドが渇く前に水分をとるようにしましょう。塩分も適度にとるなど、熱中症対策が欠かせません。

●東北の日本海側を中心 30日(火)頃まで大雨 川の増水や氾濫に最大級の警戒

昨日25日(木)から東北の日本海側、特に山形県と秋田県では梅雨末期の記録的な大雨になり、土砂災害や川の氾濫など大雨災害があちらこちらで発生してしまいました。

今日26日(金)の日中は雨がいったん小康状態になりましたが、これまでの記録的な大雨により、氾濫の発生している川や増水している川、地盤の緩んでいる所があります。引き続き、川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

明日27日(土)は再び活発な雨雲が次々と流れ込み、そのあとも雨は強弱を繰り返しながら降り続くでしょう。台風3号から変わる低気圧が「熱帯由来の暖かく湿った空気」を運んでくるため、東北日本海側を中心に30日(火)頃にかけてさらに雨量が増える見込みです。さらなる大雨で、被害が拡大するおそれがありますので、土砂災害、低い土地の浸水にも厳重に警戒を続けてください。

●関東甲信~九州 暑さは長期戦へ 熱中症などの健康管理に十分注意

今日26日(金)、気象庁は「東日本太平洋側と西日本の長期間の高温に関する全般気象情報」を発表しました。

関東甲信~九州では、7月上旬から気温の高い日が多く、記録的な高温になっている所があります。気温の高い状態は、今後もさらに1か月程度は続いて、最高気温が35℃以上になる所が多いでしょう。8月上旬にかけては1年で最も暑い時期ですが、危険な暑さが続きます。

暑い時間帯の不要・不急な外出は控えて、室内では昼夜問わずエアコンを適切に使ってください。これまで以上に暑さ対策を徹底して行い、周りの人にも熱中症対策を行うように声かけをしましょう。農作物や家畜の管理にも十分、ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士