25日(木)朝は新潟県新潟市内で記録的な大雨となり、道路の冠水等が相次ぎました。26日(金)明け方まで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。そのあと雨は一旦落ち着きますが、28日(日)は再び新潟県を中心に大雨の恐れがあります。梅雨明けは8月にずれこむ可能性があります。

●26日(金)明け方まで土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒

新潟市中央区では、25日(木)午前9時20分までの3時間に106.5ミリの雨を観測し、1976年の統計開始以来、7月の1位を記録する大雨となりました。
新潟市内を中心に複数の道路が冠水し、道路の通行止めや鉄道の運転見合わせ等も発生しました。

明日26日(金)明け方まで大気の非常に不安定な状態が続くため、落雷や突風、急な強い雨に注意・警戒してください。これまでの雨や令和6年能登半島地震の影響で地盤の緩んでいる所があります。このあと少ない雨量でも土砂災害の発生する危険がありますので、なるべく斜面等から離れた安全な場所で過ごすようにしてください。

●28日(日) 新潟を中心に再び大雨の恐れ

28日(日)は太平洋高気圧が西日本付近へ張り出し、梅雨前線が日本海から東北付近にのびるでしょう。台風3号由来の非常に湿った空気が太平洋高気圧の縁を回って流れ込む見込みで、新潟県を中心に再び大雨の恐れがあります。また、そのあと30日(火)にかけて湿った空気が流れ込みやすく、総雨量がさらに増える恐れもあります。
最新の気象情報をこまめに確認し、今後も梅雨末期の大雨に備えるようにしてください。

●2週間天気(後半) ようやく梅雨明けか 熱中症に厳重警戒

今のところ31日(水)以降、太平洋高気圧は次第に東北地方付近まで勢力を強める見込みです。北陸地方は晴れる日が多くなる一方、湿った空気が流れ込みやすく雨の降る日もあるでしょう。
北陸地方の平年の梅雨明けは7月23日ごろです。一方、日本気象協会が今日25日に発表した梅雨明け予想によると、北陸地方は8月1日ごろの梅雨明けとなる見込みです。梅雨明けが特定できなかった2022年以来、2年ぶりの遅い梅雨明けとなりそうです。

まだ梅雨明け前ですが、北陸地方はこの先も高温傾向が続く見込みです。日中は真夏日や猛暑日、夜間は熱帯夜になる日が多いでしょう。湿度が高く日中の不快な暑さに加え、夜間も寝苦しい夜が続く見込みです。
新潟県では高齢者が夜にエアコンを使用せず、熱中症を発症し死亡した事例が発生しました。こまめな水分補給や休憩を心がけ、大量の汗をかいたら塩分も補給するようにしましょう。夜間も無理をせず冷房を使い、寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、夜間の熱中症に十分注意してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士