関東から九州では週末にかけて大気の状態が不安定で、ゲリラ豪雨に注意が必要です。猛暑日の続く所が多く、熱中症対策が欠かせません。北陸と東北は梅雨空の日が多く、東北の日本海側では26日にかけて警報級の大雨になるおそれがあります。

●明日25日も大気の状態が不安定 ゲリラ豪雨に注意

今日24日は全国的に大気の状態が不安定で、あちらこちらで激しい雨や雷雨がありました。東京都心など関東でも、昼ごろは局地的に発達した雨雲がかかり、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)になりました。落雷により東京都や神奈川県、埼玉県などで停電が発生し、埼玉県では突風の被害が発生した所もありました。

週末にかけても「暖かく湿った空気の流れ込み」と、「日中の気温上昇」の影響で、大気の状態が非常に不安定な状態が続きます。晴れていても、急に雨雲や雷雲が湧いて、ゲリラ豪雨になることもあるでしょう。落雷や竜巻などの激しい突風にご注意ください。

東北や北陸は前線や低気圧の影響で、断続的に雨が降るでしょう。東北の日本海側や北陸を中心に、局地的には滝のような非常に激しい雨が降り、雨の降る量がさらに増える所があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などに警戒してください。その後も、東北では日本海側を中心に明後日26日にかけて再び大雨となるおそれがあります。

●ゲリラ豪雨 街中の危険箇所

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まるおそれがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。

①雨宿りをする際は、建物の地下室や地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も川が増水するおそれがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまうおそれがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。

●関東~九州 猛暑続く 熱中症警戒

関東~九州は、この先も猛暑日(最高気温が35℃以上)になる日が多く、うだるような暑さが続きます。特に、明日25日は福岡で38℃が予想され、体温を超える危険な暑さです。熱中症には警戒が必要です。
こまめな水分補給はもちろんのこと、塩分も適度にとりましょう。疲れたら無理をせず、涼しい所で休憩をとってください。

夜も気温が下がりにくく、寝苦しい夜が続きます。エアコンは昼夜問わず適切に使って、健康管理を優先にしましょう。

●北陸や東北の梅雨明けはいつ 台風3号から変わる低気圧の影響も

北陸や東北南部、東北北部の「梅雨明け」の発表は、まだ先になりそうです。この先も北陸や東北付近には前線が停滞しやすく、雨の降る日が多いでしょう。

27日頃は太平洋高気圧の勢力が一時的に弱まり、前線が関東北部付近まで南下する見通しです。27日は関東でも午後は広く雨が降り、前線に近い北陸や東北を中心に雨の降り方が強まる所もありそうです。29日~30日頃は台風3号から変わる低気圧が前線上を通過するため、東北の日本海側を中心に雨量が多くなることが考えられます。梅雨末期の大雨になるおそれがありますので、最新の気象情報にご注意ください。

昨日23日、日本気象協会が発表した「梅雨明け」予想によりますと、北陸は8月1日頃、東北南部や東北北部は8月6日頃、いずれも平年より遅くなりそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士