今日(23日)、札幌管区気象台から、向こう3か月の天候の見通しが発表されました。北海道付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は高めで経過する見込みです。今年(2024年)8月から10月はどのような天気や気温になるのか、ひと月ずつ解説します。

●昨年に続き、暑さの厳しい8月になる恐れ

今年(2024年)8月の天気は、数日の周期で変わる見込みです。例年、8月の北海道付近は太平洋高気圧に覆われますが、北海道に近づく低気圧が発達してしまうと、大雨や大荒れの天気となることもあります。
さらに、例年8月から9月にかけては一年の中で最も台風が発生しやすい時期です。今年は日本の南の海水温が高いため、ひとたび台風が発生すると発達しやすい状態にあります。北海道にも影響が出る可能性があるため、最新の気象情報には十分注意し、万が一のためにハザードマップや避難グッズを確認しておくと良さそうです。

また、気温は平年より高い見込みです。
昨年(2023年)の道内は、8月1日から31日まで、丸1か月連続して真夏日が観測されました。これは、統計史上初めてのことでした。
今年(2024年)も昨年に続き、暑さの厳しい8月となる恐れがあります。こまめな水分補給や適度な塩分補給を心がける、可能な場合はエアコンを活用するなど、体調管理に十分注意してください。

●今年の夏は長いが、朝晩はひんやりし始める頃

9月も8月同様、数日の周期で晴れたり雨が降ったりと天気が変わる見込みです。引き続き、最新の気象情報や台風情報を気にかけるようにしてください。

気温も8月に続き、平年より高い見込みです。北海道の夏は短いといわれることもありますが、今年の夏は長くなりそうです。しかし、日中は夏本番のような暑さが残っても、朝晩は空気がひんやりする日が増えてくる時期です。この頃からは、日中の暑さ対策だけでなく、肌寒く感じた時のために上着を用意して出かけると安心です。
また、9月25日は旭岳の初冠雪の平年日です。今年は平年より高めの気温が予想されているため、初冠雪も遅くなる可能性が高いですが、9月末から10月のはじめ頃には山から冬の便りが届くかもしれません。

●9月までと比べて、一気に季節が進んだ感覚に

10月になると、次第に気圧配置も秋らしくなり、高気圧と低気圧が交互に移動・通過することで晴れたり雨が降ったりします。
例年、この時期に寒気が流れ込むと、日本海の海面水温との温度差で雲ができて、日本海側で雲が広がったり時雨となったりします。今年(2024年)の10月は、後半になるにつれてそのような日が多くなりそうです。一方で、太平洋側は晴れる日が多くなる見込みです。

気温は、平年並みか高い予想となっています。9月までは平年より高い予想のため、10月は平年並みになるだけで、一気に季節が進んだように感じられそうです。また、10月19日は旭川と稚内、30日は網走で初雪の平年日を迎え、平地で雪が降ってもおかしくない時期となります。本格的な冬が近づいてくるため、この頃には暖房器具の確認をしたり、冬物の衣服を準備したりと、冬支度を進めると良さそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士