台風3号が24日(水)から25日(木)ごろに先島諸島に最接近するでしょう。暴風や高波、大雨に警戒が必要です。台風が接近する前から備えをしっかりするようにしましょう。

●台風3号「非常に強い」勢力で先島諸島へ

昨日20日(土)午後3時に発生した台風3号は、今日21日(日)午前6時現在、フィリピンの東を北西に進んでいます。今後、台風3号は海水温が高い海域を進むため、発達をしながら北上を続けるでしょう。24日(水)には「強い」勢力で沖縄の南へ進み、25日(木)にかけて先島諸島付近(石垣島、与那国島等)に最接近する見込みです。このころにはさらに台風は発達して「非常に強い」勢力になる見込みです。高波や暴風、大雨に警戒が必要です。また、沖縄本島でも台風周辺の発達した雨雲や雷雲がかかり、強風や波が高くなる恐れもあります。今後の最新の台風情報には十分に注意してください。

最接近は24日(水)から25日(木)ごろですが、その前から海上では波が高くなりそうです。上の図は明日22日(月)の波の予想ですが、先島諸島では波が高くなり始めていることがわかります。沿岸に近い所にお住まいの方は早めに台風の備えを始めましょう。

●台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて

沿岸部では、台風による高波や高潮の恐れがありますので、次の3つのことに注意しながら、備えることが必要です。

1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。

2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。

3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。

●台風が近づく前の対策 大雨に備えて

今回の台風では大雨も心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。

1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。

3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。

いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士