梅雨前線の影響で日本海側では雨脚が強まっていて、今日19日、九州では非常に激しい雨が降りました。東北の日本海側では明日20日にかけて大雨となるおそれがあるため、土砂災害などに警戒してください。

●日本海側で雨脚強まる 九州では「非常に激しい」雨

今日19日は梅雨前線が東北から日本海にかけてのびています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいて、日本海側の地域では雨や雷雨となって、雨脚の強まっている所があります。

長崎県壱岐市では午前11時23分までの1時間に68.0ミリ、壱岐空港では午前10時03分までの1時間に56.5ミリの非常に激しい雨が降りました。
活発な雨雲は北日本の日本海側にもかかっていて、秋田県の男鹿真山では午前11時05分までの1時間に21.5ミリの強い雨を観測しました。

●明日20日にかけて東北は「警報級大雨」の可能性

梅雨前線は明日20日にかけても東北付近に停滞する予想です。東北の日本海側では、断続的にカミナリを伴って激しい雨が降り、明日昼過ぎにかけて大雨となる所がありそうです。
今後、東北や北陸を中心に雨の量が多くなる見通しで、東北の日本海側では明日20日正午までの24時間に100ミリ以上の雨の降る所がありそうです。秋田県や山形県では、明日20日にかけて大雨警報の発表される可能性が「高」となっています。

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。

●大雨が発生 とるべき対応は

大雨の際に適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士