今日19日も、近畿地方は内陸部を中心に気温が上がり、最高気温35℃以上の猛暑日になる所があるでしょう。広い範囲に熱中症警戒アラートが発表されています。近畿の梅雨明け発表はまだありませんが、真夏の厳しい暑さに慣れていない今は、一年で最も熱中症のリスクが高くなる時期です。今週末からは夏休みが始まる所も多く、厳重な警戒が必要です。

●週末は次第に夏空へ より一層の熱中症対策を

今週末の近畿各地の天気です。

○19日(金)
今日19日は、梅雨前線が日本海をやや南下し、近畿地方には湿った空気が流れ込む見込みです。日差しが出る所もありますが、前線に近い北部や、南西風が吹き付けやすい和歌山県などで雨が降る見込みです。局地的にカミナリを伴って、激しく降る恐れがあります。お出かけには雨具を持参し、急な強い雨や落雷、竜巻などの激しい突風に注意をしてください。

日中の最高気温は、内陸部を中心に35℃以上の猛暑日となるでしょう。今日は、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県に熱中症警戒アラートが発表されています。時間を決めて水分を補給し、たくさん汗をかいた後は適度に塩分も摂るなど、熱中症に厳重に警戒してください。


○20日(土)
20日は、大阪府、兵庫県、和歌山県で夏休みが始まります。梅雨前線が日本海に停滞するため、北部と中部では雨の降る所が多く、カミナリを伴って激しく降る所もある見込みです。南部では晴れますが、安定した晴天ではなく、にわか雨や雷雨の所もあるでしょう。川のレジャーなどを計画されている方は、空模様や川の水位の急激な変化に注意が必要です。近くで雨が降っていなくても、少し離れた場所で降った雨が一気に流れ込んでくることもあります。雨雲レーダーを確認し、発達した雲が周辺にないか、少し視野を広げて気にしておくと良さそうです。


○21日(日)
21日は、奈良県と滋賀県で夏休みが始まります。夏の高気圧が強まり、晴れのエリアが広がるでしょう。不安定な空模様が解消し、雨が降らずに済む所が多くなりそうです。

近畿では梅雨明けの発表はまだありませんが、今週末以降は厳しい暑さが到来します。体が真夏の暑さに慣れていない今は、一年で最も熱中症のリスクが高まる時期です。特に、21日は広い範囲で強い日差しが照りつけ、体温並みの危険な暑さの所が多くなるでしょう。また、身長が低い幼少期の子どもは、照り返しの影響を強く受けそうです。ご家族の方は、特に気にかけてあげてください。


また、近年は車内に置き去りになってしまう事故も発生しています。どんな状況下においても、大切なご家族を車内に残して車を離れることは避けるようにしましょう。

●どんな場面でも大切な家族を車内に残さない

どんな場面でも車内に子どもや高齢者、ペットを残さないようにしましょう。外気温が高い日はもちろん、外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に駐車すると、車内温度が上昇する場合があります。数分で戻るから、直前までエアコンを入れていたから大丈夫などの油断は禁物です。
「りすきー」で覚える、車内置き去りNGシーンを念頭に行動してください。

「り」理由を問わず、残さない
子どもが寝ているから、ぐずるから、エアコンを直前までつけていたからなどは通用しません。

「す」
少しの時間でも、残さない
買い物や保育園、病院等への送迎シーンなど短時間でも危険です。

「き」
季節や天候を問わず、残さない
曇りの日や直射日光が当たらない場所でも油断しない、また盛夏だけでなく春や秋も注意しましょう。

●車内置き去りを防止する

①車を離れる際は、後部座席や助手席に人やペットがいないか確認する。
後部座席やチャイルドシート付近に荷物を置いておくなど、必ず車内を確認できる環境を作る。
②家族とこまめに連絡を取る。子どもを保育園などに送った後に、必ず家族へ連絡する習慣をつける。

車種によっては、後部座席への荷物や子どもの置き忘れがないように、通知やブザーで知らせてくれるリヤシートリマインダーなどのドライバー支援装備もあります。(※1)
車内での熱中症による事故の中には、子どもが乗っていることを忘れてしまっていた、という事例もあります。こうした機能も積極的に活用して、万が一を起こさないアクションを行ってください。

保護者が気をつけることはもちろん大事ですが、他人事と思わずに、周りの大人が安全に見守る意識を持ち社会的なセーフティネットを築くことも重要です。

※1 車種や年式によって、設定や操作方法が異なる場合があります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士