今日18日、名古屋地方気象台は「東海地方は梅雨明けしたと見られる」と発表しました。平年(7月19日ごろ)より1日早く、昨年(7月16日ごろ)より2日遅い梅雨明けです。名古屋は朝から夏空が広がり、気温は13時時点で34.8度まで上がっています。今日は猛暑日となる所があり、愛知県・三重県・静岡県には熱中症警戒アラートも発表されています。こまめな水分補給や休憩を行うなど、熱中症に厳重な警戒が必要です。

●梅雨の振り返り

今年は平年より2週間ほど遅い梅雨入りとなったものの、梅雨明けは大体平年並みで、梅雨期間の日数は27日間でした。近年では2017年に次いで短い梅雨となりましたが、名古屋の梅雨期間降水量は276.5ミリと平年(206.2ミリ)を上回りました。今年の梅雨は、たびたび大雨になったり、7月上旬は梅雨の中休みで記録的な暑さになったり、メリハリ型でした。その中でも6月23日は岐阜県で大雨となり、日降水量は郡上市ひるがので231.5ミリ、郡上市長滝で219.0ミリと、6月として観測史上1位を更新しました。

●猛暑日が続出 熱中症リスク高まる

明日19日は、湿った空気の影響で雲が広がるでしょう。日差しの少ない分、猛烈な暑さはいったん収まる所が多いですが、湿度が高く不快な蒸し暑さとなりそうです。20日以降は日ごとに晴れ間が多くなり、名古屋・岐阜・津など連日の猛暑日となる見通しです。熱中症にかかる危険度が特に高まりますので、熱中症対策や健康管理に注意してください。

●熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。ただ、吐き気を訴えたり意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士