西日本と東日本では、大気の不安定な状態が続いています。すでに雨が降っている場所に加えて、午後はあちらこちらで激しい雨や雷雨になるでしょう。局地的に滝のような雨が降る恐れがあります。帰宅ラッシュ時は、各地で雨が強まっている可能性があり、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水などに十分注意が必要です。

●梅雨前線が停滞 前線の南側を中心に広く大気不安定

本州付近には梅雨前線が停滞しており、中国地方や東海、関東を中心に広い範囲で雨が降っています。

前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本と東日本では、大気の不安定な状態が続いています。今は雨が降っていなかったり、やんでいる地域でも、午後は雨雲が発生し、カミナリ雲にまで発達する恐れがあります。

●帰宅ラッシュ時は激しい雨 東海では滝のような雨の恐れ

九州、中国地方、四国、近畿、東海、関東、北陸では、午後は雨が降ったりやんだりで、カミナリを伴って激しく降る所があるでしょう。特に、東海では局地的に滝のような非常に激しい雨が降る恐れがあります。周囲よりも低くなっているアンダーパスでは、一気に冠水する恐れもあります。帰宅ラッシュ時などは、低い土地の浸水や川の増水、落雷に注意が必要です。

また、愛媛県や静岡県など、これまでの大雨で地盤が緩くなっていたり、すでに土砂災害が発生した地域では、今後少しの雨でも新たに土砂が崩れる恐れがあります。浸水や川の増水とは異なり、土砂災害は目で見てなかなか判断できるものではありません。危険な崖には近づかず、雨が予想される場合は少しでも安全な場所でお過ごしください。

●ゲリラ豪雨に遭遇したら

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。
①頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
②最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。

●土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士