北陸地方では明日11日(木)にかけて断続的に雨が降り、激しく降る所もあるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意・警戒してください。12日(金)にはいったん晴れ間が広がりますが、3連休から来週の中頃にかけては雨の降る日が多いでしょう。

●明日11日(木)にかけて警報級の大雨

梅雨前線上の低気圧が日本海を東へ進んでいます。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発となっています。10日(水)16時過ぎには、石川県や富山県を中心に活発な雨雲がかかっています。
今夜から明日11日(木)の朝にかけては、前線上の低気圧が東北地方を通過し、前線が北陸地方を南下する見込みです。このため北陸地方は明日11日(木)にかけて広い範囲で断続的に雨が降るでしょう。夕方にかけては雷を伴って激しく降る所もありそうです。

予想される24時間降水量は、10日(水)18時から11日(木)18時までの多い所で新潟県・福井県は120ミリ、富山県・石川県は100ミリの見込みです。
10日(水)17時現在、新潟県の中越・下越・佐渡で大雨警報の発表されている所があります。今夜は大雨警報の範囲が広がるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

●土砂災害の前触れは

ここ数日の北陸地方はまとまった雨の降っている所があり、降り始めからの総雨量は、新潟県新発田市赤谷では7日(日)20時から今日10日(水)16時までに174.0ミリ、新潟県阿賀町室谷では168.5ミリなどとなっています。
これまでの雨や、令和6年能登半島地震の影響により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨の量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。土砂災害に警戒してください。
土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。がけや地面のひび割れ、異様な音やにおい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどの現象が発生した時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

●12日(金)以降の天気 晴れ間もあるが雨の降る日が多い

明後日12日(金)は、前線が本州南岸まで南下する見込みです。雨はいったん止み、晴れ間の広がる所が多いでしょう。その後、3連休から来週の中頃にかけては、再び前線や低気圧の影響を受けるため、雨の降る日が多くなりそうです。
最高気温は30℃以上の真夏日となる日もありそうです。湿度が高く、蒸し暑いでしょう。喉が渇く前から水分を補給したりして、熱中症対策を行ってください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士