雨ピークいつ? 午後は関東や北日本にも雨雲 日本海側で激しい雨も 道路の冠水注意
今日30日(日)は九州から東海、北陸の所々で雨が降っており、午後は関東甲信や東北、北海道にも雨の範囲が広がります。次第に降り方が強まり、特に夕方以降は九州北部から北陸、東北、北海道で局地的に激しい雨が降るでしょう。あすの朝にかけて雨のピークとなる所があり、通勤時の車の運転は道路の冠水などに注意が必要です。
●午前中は近畿や四国でどしゃ降り 東海では一部で激しい雨も
今日30日(日)は、前線を伴った低気圧が日本海を東進中で、九州から東海、北陸の所々で雨が降っています。局地的に雨雲が発達しており、近畿や東海周辺で雨脚が強まりました。1時間雨量は、三重県熊野市で30.5ミリと激しい雨を観測。奈良県十津川村では24.0ミリ、高知県馬路村では22.5ミリと、どしゃ降りの雨となった所もありました。
午後は雨の範囲がさらに東や北へと広がり、日本海側を中心に雨の降り方が強まるでしょう。
●雨のピークは 風も強まる
九州は北部を中心に断続的に雨で、雷を伴って激しい雨の降る所があるでしょう。特に発達した雨雲がかかりやすいのは、今日夕方から明日1日(月)の昼頃にかけてです。局地的には視界が悪くなるほど非常に激しい雨が降るでしょう。朝の通勤通学時に雨のピークとなる所もありますので、車の運転は道路の冠水などにご注意ください。
中国地方や四国、近畿、東海、北陸も所々で雨や雷雨となり、夜は日本海側を中心に激しい雨が降りそうです。発達した雨雲は次第に太平洋側にも広がり、明日昼頃にかけてはあちらこちらで激しい雨が降るでしょう。
今日正午現在、雨雲は東へ進んでおり、午後は関東北部や甲信でも所々で雨や雷雨となりそうです。関東南部も夜は一時的に雨で、明日は朝から昼頃にかけて雨の降る所が多いでしょう。激しい降り方にはならないものの、南風が強まるため、傘を差しても濡れてしまいそうです。
東北や北海道も天気は下り坂で、次第に雨が降りだします。今夜から明日朝にかけて低気圧が通過するため、広くどしゃ降りの雨となり、特に今日夕方から明日の朝にかけては局地的に激しい雨が降るでしょう。沿岸部を中心に風も強まりそうです。
●2日にかけて雨量が増える 大雨の時に危険な場所は
なお、2日(火)も梅雨前線が本州付近に停滞するため、九州から東海、北陸は発達した雨雲のかかりやすい状態が続き、雨量がさらに増えるでしょう。大雨による土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水などに注意が必要です。
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。