今年の梅雨 短期集中型か 梅雨入り早々の大雨と厳暑に警戒
昨日、梅雨入りした近畿、東海、関東甲信に続き、今日は中国地方と北陸も梅雨入りしました。今年は各地で平年より遅い梅雨入りとなっています。梅雨入り早々、大雨となる恐れがあり、大雨災害に警戒が必要です。今年の梅雨は短期集中型の梅雨となる見通しです。
●中国地方や北陸地方も梅雨入り 各地で平年より遅い梅雨入り
昨日21日(金)に梅雨入りした近畿地方、東海地方、関東甲信地方に続き、今日22日(土)は中国地方と北陸地方が梅雨入りしました。今年は各地で平年より遅い梅雨入りとなっており、関東甲信地方も含め平年より10日以上遅い梅雨入りの所が多くなっています。
梅雨入りが遅くなったのは、太平洋高気圧の北への張り出しが強まらず、6月に入っても梅雨前線がなかなか本州付近まで北上しなかったためです。
●梅雨入り早々大雨に警戒
ただ、梅雨前線は本州付近に一気に北上し、梅雨入り早々、広範囲で大雨の恐れがあります。24日(月)にかけて、前線上の低気圧が本州付近を通過し、前線の活動が活発化するでしょう。
九州から近畿は24日(月)にかけて、東海や関東甲信、北陸、東北は23日(日)から24日(月)は雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に九州から北陸を中心に活発な雨雲が次々と流れ込み、警報級の大雨となる恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
●短期集中型の梅雨 かなり蒸し暑い
この先、太平洋高気圧は平年より強く、梅雨前線は平年より北よりに停滞しやすいでしょう。日本海側を中心に雨量が平年より多くなる見込みです。大雨災害に警戒が必要です。
梅雨入りは遅くなりましたが、今のところ、梅雨明けが平年より大幅に遅くなることはない見通しで、今年は、短期集中型の梅雨となる見込みです。
また、この先、日本列島は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温は平年より高いでしょう。本州付近は前線の南側で、湿度も高く、かなり蒸し暑い梅雨となりそうです。厳しい暑さが予想されるため、熱中症にも警戒が必要です。