今日22日(土)は、梅雨前線に伴う活発な雨雲が西から次第に広がる。一方、北海道は別の気圧の谷の影響で曇りや雨。最高気温は昨日(21日)と同じか高い所が多く、特に関東と東北は大幅に高くなる。東北南部では猛暑日に迫る所もありそう。

●梅雨前線 西日本に延びる 活動が活発に

今日22日(土)は、梅雨前線が西日本付近へ延びて、活動が活発になるでしょう。
すでに、明け方から朝にかけて、九州で雨の範囲が徐々に広がり、鹿児島市で1時間39.0ミリなど激しい雨を観測した所もあります。九州の雨のピークは、ひとまず昼頃までとなりそうです。鹿児島県内では20日頃からの大雨により地盤の緩んでいる所があり、引き続き、土砂災害に警戒が必要です。
中国と四国は昼頃から次第に雨の範囲が広がり、降り方が強まってきます。夜は道路が冠水するほど激しく降る所があるでしょう。
近畿と東海は日差しが届きます。ただ、午後3時頃から所々に雨雲がかかり、夜は本降りの雨となるでしょう。
関東甲信と北陸は昼頃まで晴れ。天気はゆっくり下り坂で、夜は時間が遅くなるほど雨の所が増えそうです。東北は、おおむね晴れるでしょう。
北海道は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が多く、北部を中心に所々でにわか雨がありそうです。
沖縄は夏空が広がるでしょう。

●最高気温 広く30℃前後 関東と東北南部は昨日との気温差大

最高気温は、全国的に平年並みか高くなるでしょう。
雨の時間が比較的長い九州や中国、四国も広く25℃以上で、所々で30℃くらいまで上がる予想です。曇りや雨の北海道も、内陸を中心に25℃くらいの所があるでしょう。湿度が高いため、体の熱が逃げにくく、極端に気温が上がらなくても熱中症のリスクが高まります。
日差しが届く近畿から東北にかけては広く真夏日になるでしょう。特に、関東甲信と東北南部は、昨日(21日)より大幅に高くなり、体に負担がかかりそうです。福島盆地では35℃に迫るでしょう。

各地、熱中症対策が欠かせません。ノドが渇く前に意識的にに水分を補給し、屋外のレジャーなどは時間を決めて休憩をとるようにしてください。

●熱中症を引き起こす条件

熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。

1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。

2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。

3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士