今日21日、近畿、東海、関東甲信地方が梅雨入りしました。22日(土)から24日(月)頃にかけては広く雨が降り、西日本や東日本で警報級の大雨となる恐れがあります。広く真夏日(最高気温30℃以上)で、不快な蒸し暑さの日が多くなるでしょう。

●22日(土)~24日(月)警報級の大雨の恐れ

今日21日、気象庁は近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より14日から15日遅い梅雨入りとなりました。本州付近に梅雨前線が停滞し、今週末から週明けにかけて梅雨入り早々、大雨となる恐れがあります。また、中国地方や北陸、東北も続々と梅雨入りとなりそうです。

22日(土)から24日(月)頃にかけて梅雨前線上の低気圧が本州付近を通過するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりそうです。22日(土)は西から雨エリアが広がり、23日(日)は東北にかけて広く雨が降るでしょう。24日(月)は北海道でも雨が降りそうです。九州から関東甲信、北陸では活発な雨雲がかかり、警報級の大雨となる恐れがあります。

25日(火)も広く梅雨空となるでしょう。26日(水)と27日(木)は本州付近では晴れ間が広がりますが、28日(金)はまた広く雨が降りそうです。

梅雨明けしている沖縄は夏空が広がるでしょう。

●29日(土)以降も雨の降る日が多い かなり蒸し暑い

29日(土)からも九州から東北は雨の降る日が多いでしょう。北海道の天気は短い周期で変化しそうです。沖縄は時折にわか雨はありますが、夏空が広がるでしょう。

最高気温は、東北や関東から西では30℃以上の真夏日の日が多くなりそうです。名古屋市では35℃に迫る暑さの日もあるでしょう。湿度も高く、不快な蒸し暑さとなりそうです。気温に加えて、湿度も上がると、熱中症リスクがいっそう高まります。熱中症に警戒してください。

●大雨の備え

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士