15日(土)から16日(日)は前線が北上し、広く雨が降るでしょう。西日本の太平洋側を中心に警報級の大雨の恐れがあります。6月下旬は本州付近で雨が続くでしょう。遅れている九州北部から関東甲信の梅雨入りも近づいています。

●14日(金)が暑さのピーク　猛暑日の所も

14日(金)頃までは梅雨前線は北上せず、本州付近は晴れて、厳しい暑さでしょう。14日(金)頃が今回の暑さのピークで、東北から九州にかけて広く真夏日(最高気温30℃以上)となりそうです。群馬県桐生市や前橋市、熊谷市、京都府福知山市など猛暑日(最高気温35℃以上)が予想されている所もあります。熱中症に警戒が必要です。

一方、梅雨前線が停滞する沖縄は梅雨末期の大雨となっています。15日(土)頃まで断続的に雨が降り、さらに雨量が多くなる恐れがあります。土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水に注意・警戒が必要です。

●15日(土)～16日(日)　西日本で警報級の大雨の恐れ

15日(土)から16日(日)は前線が本州南岸付近に北上し、前線上を低気圧が東北東へ進むでしょう。九州から近畿は雨が降り、太平洋側を中心に活発な雨雲がかかりそうです。警報級の大雨となる恐れもあります。東海から東北も次第に雨エリアが広がるでしょう。遅れている九州北部から関東甲信の梅雨入りですが、このタイミングで梅雨入りとなる可能性があります。

17日(月)以降は本州付近は晴れ間はでますが、雲が広がりやすくなるでしょう。

●本州付近で梅雨が本格化

沖縄では晴れ間のでる日が増えて、そろそろ梅雨明けとなりそうです。那覇市では20日(木)以降は連日の真夏日となり、厳しい暑さが続くでしょう。

九州から関東甲信、北陸は21日(金)以降は雨の降る日が多くなりそうです。15日(土)・16日(日)に梅雨入りとならなくても、6月下旬には広く梅雨入りし、本格的な雨の季節になるでしょう。東北も雲が増えて雨の降る日がありそうです。

日差しが届かず、真夏日になる所は減りますが、湿度が高く、不快な蒸し暑さとなるでしょう。

●大雨の備え

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

情報提供元： tenki.jp日直予報士