今日8日(土)、九州南部は平年より9日遅く梅雨入りしました。9日(日)は九州から四国で、非常に激しい雨が降り、大雨となる所もあるでしょう。10日(月)も九州南部から関東甲信で雨が降りますが、その後は本州付近は晴れ間がでて、九州北部から関東甲信の梅雨入りはさらに遅れそうです。ただ、16日(日)頃から雨の日が増えて、続々と梅雨入りとなる見通しです。

●9日(日) 沖縄や九州~四国は大雨の恐れ

9日(日)は前線上の低気圧が西日本の南を進むでしょう。暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になりそうです。九州や中国地方は午前は雨や雷雨で、非常に激しい雨の降る所もあるでしょう。四国は夜にかけて断続的に雨が降り、局地的に雷を伴って非常に激しく降りそうです。土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水にご注意ください。近畿や東海も次第に雨エリアが拡大し、夜は広く雨が降るでしょう。

10日(月)も九州南部から東海は午前は雨が降りやすい見込みです。関東甲信は沿岸部を中心に雨で、朝の通勤・通学の時間帯は雨脚の強まる所があるでしょう。

●沖縄は梅雨の最盛期 本州付近はまだ晴れ間

11日(火)以降も沖縄や奄美は梅雨前線の影響で、梅雨空が続くでしょう。特に14日(金)頃まで前線の活動が活発になり、雨量が多くなる恐れがあります。大雨災害に注意・警戒が必要です。梅雨入りした九州南部も雲が多く、雨の降りやすい天気が続きそうです。

一方、本州付近は晴れ間がでて、梅雨入りはさらに遅れる見通しです。日差しが届く分、気温が上昇。関東から九州は所々で真夏日(最高気温30℃以上)になるでしょう。熱中症に注意が必要です。

●本州付近も続々と梅雨入りへ

16日(日)以降は前線が次第に北上し、本州付近も雨の降る日が多くなるでしょう。九州北部から関東甲信も16日(日)頃には続々と梅雨入りとなる見通しです。北陸や東北南部も次第に長雨の季節となりそうです。

関東以西では真夏日の日が多いでしょう。湿度も高く、かなり蒸し暑くなりそうです。気温に加えて、湿度も上がると熱中症リスクが高まります。暑さ対策を万全になさってください。

一方、沖縄や奄美は18日(火)以降はおおむね晴れるでしょう。なお、平年の梅雨明けは沖縄は6月21日ごろ、奄美は6月29日ごろです。

●大雨の備え

梅雨の時期は度々、大雨による災害が発生しています。

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士