北海道 「季節外れの寒さ」は明日6日まで 8日土曜日は「季節外れの暖かさ」
道内の最高気温は、明日6日は広く4月下旬から5月上旬並みと、日中の寒さが続く見込みです。しかし、明後日7日には平年並みか高めとなり、8日土曜日には6月下旬から7月中旬並みの所が多くなるなど、急激に暖かくなるでしょう。急に暑くなるため、屋外での作業やイベントなどに参加する際は熱中症に注意して下さい。
●季節外れの寒さ 昭和以来の珍事も
今日5日の道内の午後3時までの最高気温は、道南で17℃前後と5月中旬から下旬並み、その他は12℃くらいにとどまり、広く4月下旬から5月上旬並みと、季節外れの寒さとなりました。札幌は13.4℃で、このまま気温が上がらなければ、札幌で6月に最高気温が15℃未満となるのは2019年以来5年ぶりのこととなります。
上空に冷たい空気が入りやすい状態が続いており、ここ一週間くらいは平均気温が平年より低めとなっています。2日には朝の最低気温は根室地方の根室市厚床でマイナス3.4℃まで下がり、6月に入ってから富士山を除く全国でマイナス3℃以下を観測するのは1985年(昭和60年)以来で、平成には一度も観測されなかった珍事となりました。なお、富士山を除く地点に限れば、6月にマイナス3℃以下となるのは4地点目で、統計史上3番目に低い最低気温でした。
明日6日も日中の気温は上がりにくいでしょう。最低気温は平年並みか3℃くらい低く、最高気温は引き続き4月下旬から5月上旬並みの所が多くなるなど、季節外れの寒さが続いてしまいそうです。明日は雨が降るなど天気の崩れはない見込みですが、日差しがあっても日中の外出にも上着が欲しくなる気温となるでしょう。今日から札幌では大きな屋外イベントが開催されていますが、イベントに参加する際も、体調を崩さないよう暖かい格好がおすすめです。
●8日土曜日は季節外れの暖かさに 熱中症注意
7日金曜日には、上空の冷たい空気はようやく北海道付近から抜ける見込みです。気温は最低、最高ともにほぼ平年並みに戻り、日中の寒さは解消するでしょう。
8日土曜日には、北海道付近の上空約1500メートルに7月上旬から中旬並みの暖かい空気が流れ込む見込みです。さらに日差しにも恵まれ、最高気温は7月並みとなるでしょう。南寄りの風となり、道北の内陸などでは真夏日となる可能性もあります。急に季節外れの暖かさとなるため、日差しの下で作業や運動をすると熱中症の恐れがあります。水分補給をしっかり行い、途中に休憩を挟むなど、体調には十分お気をつけ下さい。
札幌でも最高気温が27℃まで上がる見込みです。イベントなどの人混みの中ではそれ以上に暑く感じられる可能性もあります。日中は日差しも十分にあるため、日差しを遮る帽子を被ったりするなどの暑さ対策、紫外線対策を行うとよさそうです。
●10日月曜日からは天気がぐずつく
9日日曜日は、8日ほどではないですが気温は引き続き平年より高くなるでしょう。天気の崩れはなく、外出などにはよい日和となりそうです。
10日月曜日からは天気がぐずつく見込みです。曇りや雨の所が多くなるでしょう。これまでとは違い、雨が降っても極端に気温が下がることはなく、最高気温は平年並みか高めとなる見込みです。雨具は必要ですが、ようやく外出の際の上着を手放せる時季となるでしょう。