沖縄・九州~東北の広範囲で大雨厳重警戒 線状降水帯発生のおそれ
九州では記録的な大雨となっていて、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。また、午後は大雨のエリアが四国~東北に移っていきます。広範囲で大雨となるおそれがあります。
●九州で記録的大雨
低気圧や前線の影響で、西日本を中心に発達した雨雲がかかっています。九州や四国では、今朝から雨の降り方が一段と強まっていて、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測している所があります。
また、鹿児島県肝付町(肝付前田)では、午前10時40分までの48時間に301.0ミリの雨が降り、5月としては最大の大雨となっています。九州では降り始めからの雨量が300ミリ前後となっている所があり、雨が弱まったとしてもしばらくは土砂災害に厳重な警戒が必要です。
●激しい雨のエリアは東へ
発達した雨雲はこのあと、次第に東に移動しています。午後は四国や近畿から東日本、東北で雷を伴った非常に激しい雨の降るおそれがあります。
明日29日朝までに予想される降る雨の量は、多い所で、東海で350ミリ、近畿と四国で250ミリ、関東甲信と九州南部で200ミリ、九州北部と奄美で150ミリ、東北と伊豆諸島、沖縄で120ミリとなっています。
また、気象庁は奄美・九州南部のほか、四国と近畿、東海で線状降水帯が発生する可能性があると発表しています。線状降水帯が発生した場合は予想よりも雨が強まり、急激に大雨災害の発生の危険度が高まります。
気象庁は、土砂災害や川の増水や氾濫などに厳重な警戒を呼び掛けています。
・線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある都道府県
鹿児島県(奄美地方を含む)、徳島県、高知県、岐阜県、静岡県、愛知県