週末にかけてムシムシと不快な暑さが続きます。24日(金)は関東甲信などで真夏日地点が続出し、都心も30℃近くまで上がりそうです。週明け27日(月)は再び全国的に雨で、短い時間にザッと雨の降り方が強まる所もありそうです。

●沖縄地方は梅雨入り早々 大雨の所も

今日21日(火)、気象庁は沖縄・奄美地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。沖縄では平年より11日遅く、奄美では平年より9日遅い梅雨入りです。今年も本格的な雨のシーズンが始まりました。

明日22日(水)も梅雨前線は沖縄付近に停滞するため、雨雲のもとになる暖かく湿った空気が次々に流れ込むでしょう。大気の非常に不安定な状態が続きそうです。沖縄本島地方と先島諸島では、22日(水)にかけて多い所で1時間に40ミリの激しい雨が降るでしょう。

22日(水)午後6時までの24時間に予想される雨量は多い所で
沖縄本島地方 150ミリ
先島諸島    80ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水などにご注意ください。雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となるおそれもあります。最新の気象情報をこまめに確認するようにしてください。

●週末にかけて暑さ続く ピークは24日(金)

25日(土)にかけて広く日差しが届き、夏日(最高気温が25℃以上)になる所が多いでしょう。

今回の暑さのピークは24(金)で、甲府と前橋は32℃、京都は30℃の予想で、内陸を中心に真夏日(最高気温が30℃以上)が続出しそうです。東京都心も29℃と、今年一番の暑さになるかもしれません。外で作業される方は、熱中症対策をしっかりと行いましょう。

25日(土)は24日(金)ほどではありませんが、熊本では32℃の予想で、2日連続の真夏日になりそうです。運動会が行われる学校もあると思いますが、まだ暑さに慣れていない時期です。こまめな水分補給を促し、涼しい所で休憩をとるよう呼びかけも行ってください。保護者の方も帽子をかぶるなど、直射日光を遮りましょう。

本格的な夏になる前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」ための活動を始めておくと良さそうです。

●日常生活でできる暑熱順化するための動きや生活

暑熱順化には、体を暑さに慣れさせることが重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。
・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安としては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。
・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりしないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日程度です。
・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後には十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。

●再び雨の週明け 短時間強雨に注意

27日(月)は日本海から前線を伴った低気圧が近づき、28日(火)にかけて本州付近を通過する見込みです。
27日(月)から28日(火)は広い範囲で雨が降るでしょう。

前線が通過するタイミングで、短い時間にザッと雨の降り方が強まる所もありそうです。風も強まって、横なぐりの雨になることもあるでしょう。大きめの傘やレインブーツを使用するなど、雨に濡れないよう、お気をつけください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士