激しい寒暖差 11日(土)は内陸部を中心に真夏日も 熱中症・紫外線対策を
今日10日(金)は、寒暖差の激しい一日となりました。明日11日(土)は、朝の冷え込みは弱まるものの、日中は今日よりも気温が上がり、内陸部や日本海側では30℃以上の真夏日になる所もある見込みです。行楽日和の所も多いですが、熱中症や紫外線対策は念入りになさってください。
●今日10日(金) 朝は冷えるも日中は30℃に迫る暑さ
今朝は5月とは思えない冷え込みの所が多くなりましたが、日中は強い日差しの後押しを受けて、朝から大幅に気温が上昇しました。
大分県の日田市で29.7℃、福岡県の太宰府市で29.2℃、兵庫県の豊岡市で28.5℃まで気温が上がるなど、真夏日に迫った所もあります。
また、岐阜県飛騨市の神岡では日較差(最高気温と最低気温の差)が26.8℃、長野県上田市では日較差が26.1℃と、極端な寒暖差になっています。
●明日11日(土) 上空に夏の空気 真夏日予想も
明日11日(土)、日本付近の上空1500m付近には暖気が流れ込む見込みです。特に、関東甲信越、東北南部の上空には15℃前後と、ひときわ暖かな空気が流れ込むでしょう。空気が乾燥している場合、高度が100m下降すると気温は約1℃上昇し、1500m下降すると約15℃上昇します。つまり、上空の気温が15℃なら、地上は30℃の真夏日ということになります。
明日は、沿岸部を中心に南風の強まる所が多いですが、海風が届きにくい内陸部や南風によるフェーン現象の影響を受けやすい日本海側を中心に気温が上がりやすい見込みです。明日の日中の最高気温は、長野市で32℃、山形市で31℃、松江市で30℃など、真夏日が予想されている所があります。
明日は午前中を中心に晴れて行楽日和という所が多いものの、昼間はかなり暑くなります。空気は乾いているため、日陰に入ると暑さはしのぎやすくなりますが、30℃ともなればさすがに大半の人が暑さを感じる気温です。外出時はこまめに水分をとり、汗をかいた後は適度に塩分も摂るなど、熱中症対策を念入りにお願いします。
また、紫外線がかなり強くなってきていますので、短い時間の外出でも紫外線対策を怠らず、日傘や帽子で日差しを遮るようにしましょう。
●あると便利 熱中症対策グッズ
レジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。