水星は地球から見た位置が太陽からあまり離れることがなく、見つけにくい天体の一つですが、明日10日は水星が「西方最大離角」となり、明け方の東の低い空で見つけるチャンスです。

●水星が西方最大離角

明日10日、水星が太陽から最も離れて「西方最大離角」となり、明け方の東の低い空で見つけやすくなります。日の出45分前の高度は約3度と低いため、東の空が開けた所で双眼鏡で探すとよいでしょう。

水星は太陽系の最も内側を公転している惑星です。水星は見かけの位置が太陽から大きく離れることがないため、見つけやすくなる時期は太陽からの見かけの位置が離れる「最大離角」前後に限られています。今回のように太陽から西側に最も離れる「西方最大離角」のときには、日の出前の東の低空に見えます。

●気になる天気は?

明日10日の明け方は、北海道は雲が多く、雨の降る所があるでしょう。東北北部も青森県を中心に雲が広がり、星空観察にはあいにくの天気です。東北南部から九州はおおむね晴れて、星空を観察できる所が多いでしょう。沖縄も本島地方は大体晴れますが、先島諸島は雲の広がる所がありそうです。

明日10日の明け方はこの時期としては冷えそうです。暖かくして観察なさってください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士