北海道付近のこの先一週間は、高気圧の張り出しの中となる日が多く、全般に晴れる見込みです。上空にはこの時期としては暖かい空気が流れ込みやすくなるため、気温は平年より高く経過するでしょう。桜の開花は平年と比べ早く訪れる見込みです。

●今後一週間程度は晴れて気温が高い

北海道付近は高気圧の圏内となる日が続き、今後一週間程度は概ね晴れる見込みです。稚内や釧路では湿った空気の影響で雨の日もありますが、全般に降り方は強まらず、多少晴れ間の出る時間もありそうです。
上空にはこの時期としては暖かい空気の流入が続き、最高気温は火曜日に一時的に平年並みとなるほかは平年より高く、特に日曜日から月曜日は平年より10度前後高くなる所もありそうです。積雪の多い地域では雪解けが進みそうです。なお、昨日5日には、札幌で積雪が0センチとなりました。今後も積雪0センチとなる地域が順調に増えてきそうです。

●桜の開花はいつ?

4月は平年よりも高い気温となることが予想されているため、桜の開花も平年より早くなる見込みです。日本気象協会発表の最新(4月3日発表)の開花予想日は、函館4月22日、札幌4月24日、室蘭4月28日、旭川5月2日となっています。

次回の桜開花予想発表日は4月10日(水)となっております。
これからの気温の上がり方によっては、開花日がさらに早まる可能性もありそうです。

●融雪災害に注意を

この時期は、平地では積雪がなくなっていても、山間部などでは雪が多く残っていて、なだれが発生したり、河川の増水や道路の冠水などの発生する可能性があります。

・なだれ
雪解けにより「全層なだれ」発生のリスクが高まります。山に積もった雪が滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要となります。

・土砂崩れ
大量の雪解け水が土の中に染み込み、土砂崩れの発生する可能性が高くなります。特に山間部や急傾斜地では注意が必要です。

・河川の増水
雪解けが進むと、河川の水位が急激に上昇する恐れがあるため、この時期は念のため河川には近づかないようにしましょう。雪解けが一気に進んだ際などには、道路の冠水等の発生する可能性もあります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士