今日19日に札幌管区気象台から発表された3か月予報によると、4月から6月にかけて気温は平年よりも高めに経過する予想で、3月に一旦足踏みとなった季節の歩みはこの先加速していきそうです。例年、5月の終わり頃に道内では初めて真夏日を観測しますが、近年は早まる傾向があり、今年も例年より早く夏の暑さがやってきそうです。

●4月 桜前線は4月下旬に北海道へ

この先は3か月は例年と比べ、太平洋高気圧の西への張り出しが強い予想となっており、その影響で南からの暖かく湿った空気の流入が強まる見込みです。
3月は寒気の影響を受けることが多く、何度も真冬日となったり、今シーズン最も多い積雪となった所もあったりと、冬に逆戻りした北海道ですが、4月は平年よりも気温が上がりやすくなるでしょう。天気も数日周期で変わる春らしい変化となり、一気に春めいていきそうです。

今日19日、日本気象協会から最新の桜の開花予想も発表となりました。
3月が予想より気温が低く経過していることを受け、全体的に前回の予想よりも遅い開花の予想となりましたが、それでも平年よりはやや早い開花となる所が多くなりそうです。

北海道で最も早い開花の予想は、道南の松前で4月24日。その後、26日に函館、29日に札幌での開花となり、今年の桜前線は4月下旬に北海道へとやってくる見込みです。

●5月 各地で桜開花・満開 そろそろ真夏日も?

5月も数日周期で天気が変わり、気温は平年より高めに経過する見込みです。
5月に入るとその他の地点でも桜の開花、満開を迎え、各地で見頃となりそうです。昨年は3月から4月の記録的な高温によって、平年より2週間ほど早い開花となり、大型連休の桜イベントまで花が持たない、という所もあったくらいですが、今年はちょうど連休に見頃が迎えられそうです。

しかし、桜の時季とあまり間がなく、夏の暑さがやってくる可能性があります。
道内でその年初めて真夏日が観測される日は、過去30年の平均で5月26日頃と、5月の終わりにようやく真夏日になる所が現れるくらいですが、近年はそれが徐々に早まる傾向があり、直近10年に限れば、平均は5月13日と、半月ほど早まります。
平年より高めの気温が今年も予想されており、近年の傾向通り、5月の前半の段階で真夏日の地点が出てくる可能性があります。汗をぬぐいながらのお花見、などという所もあるかもしれません。

●6月 暑さが徐々に強まる 早めの暑熱順化を

6月も引き続き、周期的な天気変化と平年よりも高めの気温が予想されています。
5月は一時的に寒気が入る日もある予想ですが、6月には暑い日が徐々に増え、本格的な夏が始まる見込みです。

まだ暑さに体が慣れない頃でもありますので、暑熱順化を進めていく必要があります。暑熱順化ができていないと、熱を外に上手く逃がせないため、体に熱が溜まって熱中症になりやすくなります。
ウォーキング、ジョギング、ストレッチなどで軽く体を動かしたり、湯船にお湯を張ってゆっくりと入浴したりして、汗をかくことで、体を暑さに慣れさせましょう。
まだ多くの地点で積雪が残る北海道。気が早く感じるかもしれませんが、暑熱順化にはある程度の期間が必要になるため、暑い夏に備えて早め早めの対策が重要になります。

情報提供元: tenki.jp日直予報士