ここ1週間の地震回数は、震度1以上が61回でした。気象庁によりますと、石川県能登地方の地震の発生数は緩やかに減少していますが、地震活動は依然として活発な状態で、引き続き注意が必要です。

●ここ1週間の地震回数

上の図は、日本全体でこの1週間に震度1以上を観測した地震の震央を、地図上に示したものです。この7日間(2月10日17時30分~17日17時30分)では、震度1以上の地震を61回観測しました。

そのうち震度4以上の地震は3回でした。石川県能登地方を震源とする地震で、11日12時36分頃には石川県珠洲市や能登町で震度4、14日10時32分頃には石川県穴水町で震度4を観測しました。また、14日15時29分頃は京都府南部を震源とする地震で京都伏見区で震度4を観測しています。

●石川県能登地方 地震活動は依然として活発な状態 注意を

気象庁が16日に発表した「令和6年能登半島地震」(第18報)によりますと、石川県能登地方では1月1日に発生したM7.6(最大震度7)の地震以降、地震の発生数は増減を繰り返しながら大局的には緩やかに減少していますが、平成16年(2004年)新潟県中越地震や平成28年(2016年)熊本地震などと比較しても、地震回数は多く推移しています。

地震活動は依然として活発な状態で、今後1~2週間程度、最大震度5弱程度以上の地震に注意するよう気象庁は呼びかけています。また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意が必要です。

復旧活動などを行う場合には今後の地震活動や降雨・降雪の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。

●地震被災地 来週は雨から次第に雪に 寒暖差にも注意

石川県は、18日(日)は大体晴れて、春本番の陽気になるでしょう。屋外の作業にも良さそうです。

19日(月)は前線が南下し、次第に雨が降るでしょう。20日(火)にかけて本降りの雨になりそうです。地震で揺れの大きかった地域では、少しの雨でも土砂災害などの危険性が高まりますので、注意が必要です。21日(水)以降は寒気が流れ込み、雪に変わる所があるでしょう。路面状況の変化にご注意ください。

来週前半は季節外れの暖かさになりますが、後半は冬の寒さが戻りますので、体調管理にも注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士