今日14日、午前中から気温がぐんぐん上がり、全国的に4月並みの暖かさ。北日本や北陸、近畿北部には広い範囲に「なだれ注意報」が発表されています。明日15日も気温の高い状態が続くため、雪の多い地域では融雪による土砂災害やなだれに注意してください。

●今日14日 季節先取りの暖かさ

今日14日は、日本付近は移動性の高気圧に南から覆われています。また、北海道の北には低気圧があり、北日本では等圧線の間隔がやや狭くなっています。

九州は北部を中心に雲の広がっている所がありますが、中国、四国から北海道にかけて広い範囲で晴れています。
また、全国的に気温が高く、午前11時20分までの最高気温は、仙台市では17.3℃とすでに4月下旬並み。東京都心や大阪市も16℃以上、福岡市で18℃を超えてきました。

北日本や北陸、近畿北部には広い範囲に「なだれ注意報」が発表されています。

●明日15日 春本番の暖かさが続く 寒暖差やなだれに注意

明日15日は南風が強まり、更に気温が上がる所もある見込みです。
明日の最高気温は、九州から東北南部にかけて18℃から20℃くらいまで上がり、東京都心や金沢市、福岡市では20℃の予想です。
朝から気温が高く、日中も季節先取りの高温が予想されるため、雪の多い地域では融雪による土砂災害に十分注意してください。

●融雪災害に注意

暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。

①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

②雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士