今週の北海道は、上空に4月下旬並みの暖かい空気が流れ込む影響で、平年より気温の高い日が多くなるでしょう。特に明日(12日)火曜日から13日水曜日は、記録的な暖かさとなりそうです。寒さは緩んでほっとできるかもしれませんが、雪解けが急速に進むため、屋根からの落雪やなだれ、泥ハネ、アンダーパスなど低い土地の浸水などには十分な注意が必要です。

●今週の天気 1日~2日おきに天気が変わる

明日(12日)火曜日と13日水曜日は、北海道付近に南から高気圧が張り出すでしょう。全道的に晴れて穏やかな天気となり、上空には4月下旬並みの暖かい空気が流れ込むため、かなり気温が高くなりそうです。
15日木曜日は低気圧が本州方面を通過し、太平洋側を中心に湿った雪が降りやすくなるでしょう。沿岸では雨の降る所もある見込みです。低気圧の動き次第ではありますが、今のところ北海道では大雪や荒れた天気の可能性は低い見込みです。
16日金曜日には次第に高気圧が張り出してくるでしょう。午前中は日本海側などで雪の残る所がありますが、午後は晴れ間が広がる見込みです。
17日土曜日以降は、北海道の西側に気圧の谷がある状況が続きやすくなりそうです。そのため、南から暖かい空気が流れ込みやすくなります。天気の崩れる日もありますが、雪ではなく雨で降る所も多いでしょう。

●広い範囲で記録的な暖かさに?

明日13日と14日水曜日にかけて、そして18日日曜日から19日月曜日にかけても、上空にはかなり暖かい空気が流れ込むため、全道的に気温がかなり高くなるでしょう。5℃以上の所が多く、特に道央や道南方面などでは二桁まで上がる所もありそうです。
2月の北海道といえば、例年ではまだ寒さの厳しい時期で、ここまで気温が上がると2月の最高気温の記録を更新する所もあるかもしれません。

主な都市の2月の最高気温の記録は、以下の通りです。
札幌 11.2℃
稚内 9.3℃
旭川 12.2℃
網走 11.1℃
釧路 7.9℃
室蘭 11.4℃
函館 13.6℃

札幌では1877年の統計開始から、100年以上の統計の中で、2月に10℃以上を観測した日はわずか5回しかありません。今週は札幌でも12℃まで上がる日が予想されており、統計開始以来、2月としては最も高い気温を更新する可能性があります。
札幌だけでなく、その他の地域でも、2月の最高気温を記録する所がありそうです。

雪が多く残る状況で、ここまで気温が高くなると、雪解けが急速に進むでしょう。
屋根からの落雪やなだれへの注意はもちろんのこと、道路には大きな水たまりができるため泥ハネなどにも十分な注意が必要です。また、中道(幅の狭い道)を中心に轍がたくさん発生し、タイヤが埋まって動けなくなってしまう恐れもあります。万が一に備えて、車には牽引ロープやスコップ、スノーヘルパーなどを積んでおきましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士