今日30日(火)は高気圧に覆われ、日中は広い範囲で日差しが届くでしょう。最高気温は3月並みの所が多く、風は穏やかで、日なたでは過ごしやすくなりそうです。雪の多く積もっている所では、なだれや屋根から落ちる雪にご注意ください。

●高気圧に覆われ 広く日差し届く

今日30日(火)、日本付近は移動性の高気圧に覆われます。

北海道は、太平洋側を中心に日差しの届く所が多い見込みです。ただ、日本海側では雪の降る所があり、オホーツク海側でも夜になると一部でにわか雪があるでしょう。
東北は、日本海側で昼頃まで雪や雨の降る所があるものの、時々日が差す見込みです。太平洋側はおおむね晴れるでしょう。
北陸も晴れ間がありますが、昼頃までは新潟県や石川県能登地方で雨や雪の降る所があるでしょう。
関東甲信や東海は穏やかに晴れて、日差しに恵まれそうです。空気の乾燥した状態が続きますので、火の元をしっかり確認してからお出かけください。
近畿や中国、四国は日本海側で時々雲が広がるものの、各地で日差しが届く見込みです。明日・明後日は広く曇りや雨となりますので、今日の日差しを有効にお使いください。夕方以降は四国で雲の増える所があるでしょう。
九州は天気がゆっくり下り坂です。午前中は晴れる所が多いですが、次第に雲に覆われ、夕方以降は南部など一部で雨が降りだすでしょう。
沖縄は雲が広がりやすく、夕方から所々で雨が降りそうです。

●昨日より気温アップ 3月並みに

日中はこの時期としては気温が高くなるでしょう。

北海道は昨日と同じくらいか、やや低くなるものの、日中はプラスの所が多く、平年より3℃前後高い予想です。
東北北部は7℃前後、東北南部や北陸、甲信は10℃前後で、3月上旬から中旬並みです。
関東、東海、近畿、中国地方は13℃前後で、15℃近くまで上がる所もあるでしょう。
四国や九州は昨日より2~3℃上がって15℃前後の予想です。
沖縄は22℃前後で、昼間は薄着で過ごせそうです。

●急な雪解け 注意点は?

暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士