向こう1か月の北海道は、上空の寒気の影響を受けにくく、冬型の気圧配置が長続きしないでしょう。そのため、全道的に気温は平年より高く、日本海側の降雪量は平年より少ない予想となっています。今年はいつもの年よりも、雪解けが訪れるタイミングが早くなる所もあるかもしれません。

●1週目(1月27日~2月2日)  27日以降は冬として穏やかな日が多くなりそう

今日25日、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
明日26日にかけての北海道付近は強い冬型の気圧配置が続き、日本海側やオホーツク海側を中心に断続的に雪で、時折降り方や風が強まりやすいでしょう。雪や風のピークは今夜にかけてで、引き続き交通障害に警戒が必要です。
27日土曜日は冬型の気圧配置が次第に緩み、日本海側やオホーツク海側の雪もおさまってくるでしょう。太平洋側は晴れて日差しに恵まれそうです。
28日日曜日は目立った天気の崩れはなく、冬としては割合穏やかな天気となるでしょう。週末はまずまずの外出日和となる所が多い見込みです。
29日月曜日以降は、太平洋側は全般に晴れますが、その他は雲が広がり、雪の降る日があるでしょう。今のところ、極端な大雪や荒れた天気にはならない見込みですが、最新の気象情報に注意してください。

気温は30日火曜日ごろまで平年並みか高く経過するでしょう。日中はプラスの気温となる所もあり、寒さがしのぎやすく感じられそうです。しかし、31日水曜日以降は平年並みか低くなり、広い範囲で寒さが厳しくなるでしょう。気温変化で体調を崩さないよう、注意してください。

●2週目(2月3日~9日) 流氷が天候に影響することも

日本海側は平年と同様に曇りや雪の日が多いですが、太平洋側やオホーツク海側は晴れの日が多いでしょう。気温は日本海側と太平洋側で、平年並みか高い予想となっています。
なお、この時期のオホーツク海には流氷が接岸する影響で、特にオホーツク海側では北よりの風になると気温が上がりにくく、ぐっと寒くなることもあるでしょう。その他の地域でも、内陸に高気圧性循環ができることによって、朝晩の冷え込みが強まることもありそうです。時折訪れる厳しい寒さには注意してください。

2月4日は立春で、暦の上では春を迎えますが、北海道はまだまだ冬本番。いくら暖冬傾向の予想が出ていても、雪や寒さへの対策は油断せずいつも通りに行うようにしてください。

●3~4週目(2月10日~23日) 気温高めで、雪解けが進む日も?

日本海側では、冬型の気圧配置が長続きしないため、降雪量は平年より少ない見込みです。太平洋側とオホーツク海側は晴れる日が多いでしょう。また、全般に寒気の影響を受けにくいため、気温は平年並みか高い予想になっています。

例年であれば2月中旬から下旬は全般に1年で最も雪深い時期にもあたりますが、今年はそうならない可能性があります。それどころか、気温が平年並みか高めで経過するということは、雪解けが進むような日もあるかもしれません。札幌の平年値では、2月10日を過ぎた頃から、最高気温がプラスになっています。朝晩はまだまだ冬の冷え込みとなりますが、日中は寒さが緩む日も出てくるため、屋根からの落雪やなだれなどには十分注意してください。また、路面は日々の気温変化や、一日の寒暖差で大きく状況が変わります。つるつる路面や泥はねなど、気温や状況に応じた注意を心がけるとよさそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士