今日17日、冬型の気圧配置はゆるみ、日本海側の雪もおさまっています。日本付近には寒気に変わって、暖気流入。厳しい寒さは解消され、日中は日差しにほっとできそうです。日本海側には広くなだれ注意報が発表中。積雪の多い所では、なだれや落雪に注意が必要です。

●日本海側に広く「なだれ注意報」

昨日16日は、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北陸から北の日本海側は広く雪が降り、積雪がみるみる増えた所もありました。
今日17日は、冬型の気圧配置はゆるみ、日本海側の雪もおさまっています。

午前11時の積雪は、青森県八甲田山系の酸ケ湯で302センチ、新潟県津南町で109センチ、群馬県みなかみ町藤原で78センチとなっています。
この2日間で、北海道や東北、新潟県や群馬県、栃木県の山沿いを中心に積雪量が一気に増えた所があり、今日17日午前10時までの48時間降雪量の最大値は、青森県八甲田山系の酸ケ湯で77センチなど70センチを超えた所もありました。

日本海側には広くなだれ注意報が発表中です。雪の多い所では、なだれの発生しやすい状況ですので、危険な場所には近づかないようにしてください。

●明日18日にかけて暖気流入 明日18日は日本海側も雪ではなく雨

今日17日、日本付近には寒気に変わって、この時期としては暖かな空気が流れ込んでいます。厳しい寒さは解消され、日中は日差しにほっとできそうです。

明日18日は西から前線がのびて、西日本から東日本を南下する見込みです。今夜以降は、日本海側から天気が崩れますが、暖気が流れ込んでいるため、雪ではなく、雨が降るでしょう。積雪の多い所では、雪解けが進み、道路の状態なども悪くなりそうです。明日18日にかけて、なだれや落雪、融雪による道路の冠水などに注意が必要です。

●急な雪解け 注意点は?

暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士