今日8日・成人の日は、北陸や東北を中心に昼頃にかけて大雪となりそう。交通への影響に注意、警戒を。真冬のような寒さになるため、被災地では暖を取る工夫を。

●冬型・寒気の流れ込み　続く

今日8日・成人の日は、冬型の気圧配置が続き、上空には真冬並みの寒気が流れ込むでしょう。

上空1500メートル付近でマイナス6℃以下(平地で雪が降る目安)の寒気に、中国・四国まですっぽりと覆われそうです。さらに上空5500メートル付近でマイナス33℃以下の強い寒気が北陸付近まで流れ込み、昼前にかけては雪雲の発達しやすい状態が続くでしょう。

●北陸以北　大雪に注意・警戒

今日8日・成人の日は、北海道や東北では日本海側を中心に雪が降り、昼過ぎにかけてはふぶくでしょう。北海道胆振地方の豊浦町大岸では3時間降雪量が31センチ(午前2時まで)、6時間降雪量が54センチ(午前5時まで)と、いずれも統計開始以来、1月としては最も多い降雪量を更新しました。胆振地方の大雪のピークは過ぎつつありますが、朝までは大雪やふぶき、吹きだまりによる交通への影響、なだれにご注意ください。

北陸は、昼頃にかけて雪が降り続き、さらに積雪が増える所がありそうです。午前5時現在の積雪の深さは、石川県珠洲市で12センチ、輪島市で9センチ、七尾市で11センチです。積雪や凍結などによる交通への影響が出るほか、雪の重みで家屋が倒壊する可能性もあります。安全な場所でお過ごしください。

関東から九州は、おおむね晴れるでしょう。ただ、関東甲信や東海の山沿いでは午前を中心に雪が降り、大雪になる所がありそうです。近畿北部や山陰も昼頃までは雪が続き、局地的には雷を伴って強く降るでしょう。沖縄は晴れますが、夕方以降、次第に雲が増えてきそうです。

●前日より気温ダウン　厳しい寒さ

最高気温は、昨日7日より低い所が多く、10℃に届かない所がほとんどでしょう。東京都心は10℃と平年並みの予想です。ただ、北よりの風が吹くため、体感的には真冬のような寒さになりそうです。

金沢の最高気温は3℃と、朝からほとんど横ばいでしょう。底冷えとなるため、低体温症にご注意ください。

●短時間の大雪　注意点は?

① 道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

② 「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は、頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。

③ 道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。

情報提供元： tenki.jp日直予報士