北海道・東北に「高温に関する早期天候情報」 10年に1度レベルの暖かい年末に
気象庁は18日月曜、北海道と東北に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。28日頃から「10年に1度レベルの高温」が予想され、暖かい年末になる可能性があります。農作物の管理に注意すると共に、寒暖差やなだれにも十分お気をつけください。
●北海道や東北「10年に1度の高温」予想
気象庁は18日月曜、北海道と東北に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、その時期としては「10年に1度程度しか起きないような著しい高温」となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、この情報を発表します。
北海道や東北では、28日頃から「10年に一度レベルの高温」が予想され、暖かい年末になる可能性があります。ビニールハウスの温度を調節するなど、農作物の管理に注意が必要です。
また、この暖かい年末の前には、寒気が南下する予想ですので、寒暖差が一段と大きくなりそうです。積雪の多い所では、なだれが発生する可能性が高まりますので、十分お気をつけください。
●なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。