気象庁は今日14日、この先の1か月予報を発表しました。1か月を通しての平均気温や降雪量は平年並みですが、日曜から寒気の影響を受けて、気温がかなり低くなり、日本海側では降雪量がかなり多くなる可能性。年末から1月上旬にかけては気温が高い傾向に。

●1か月の気温・降雪量は全国的に「平年並み」

気象庁は今日14日、12月16日~1月15日にかけての、この先の1か月予報を発表しました。

この先1か月の平均気温は全国的に「平年並み」、また、北日本から東日本の日本海側の降雪量は「平年並み」となりましたが、この先1か月の前半と後半で、気温や降雪量に大きな差が出そうです。

日本付近は、特に前半にあたるクリスマスの手前頃までは、冬型の気圧配置が強まる時期がある見込みで、気温がかなり低く、日本海側の降雪量も多くなるでしょう。

●広範囲に「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表

気象庁はきょう14日、東北、北陸、関東甲信、東海、近畿、中国地方に「低温と大雪に関する早期天候情報」を、四国、九州北部、九州南部、奄美、沖縄地方に「低温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、10年に1度程度しか起きないような著しい低温や大雪となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。

この先、数日で気温が乱高下する見込みで、16日前後にかけては暖かい空気が流れ込みやすく、気温がかなり高い日もありますが、その後は冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けやすくなる見込みです。
気温は、20日頃からはかなり低くなる可能性があります。また、日本海側を中心に、降雪量がかなり多くなり、関東甲信でも長野県北部や群馬県北部を中心に、降雪量が平年に比べてかなり増えるでしょう。
積雪が増えた際に必要な、除雪グッズなどを早めに準備してください。また、農作物の管理にも注意が必要です。

●17日以降、2段階で強烈寒波 風雪・大雪・低温に伴うリスク

この先は、17日~18日にかけてと20日以降、2段階に分けて、日本の上空に強烈な寒気が流れ込む見込みです。
日本海側を中心に、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。また、普段雪の降りにくい東日本や西日本の太平洋側にも一部に雪雲が流れ込むことも考えられるため、情報にご注意ください、

風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。

(1)停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

(2)水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から、水を抜いておきましょう。また、屋外で、むき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

(3)商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。

●降水量は日本海側や西日本ほど多い傾向

この先1か月、日本海側や西日本の太平洋側は、降水量は平年並みか多く、日照時間は平年並みか少ないでしょう。
冬型の気圧配置となり、寒気の影響を受けやすい日本海側ほど降水量が多く、天気がすっきりしない傾向になりそうです。また、低気圧の影響を受けやすい西日本の太平洋側でも降水量は平年並みか多いでしょう。

関東など東日本の太平洋側や北日本の太平洋側は、降水量と日照時間は平年並みです。
年末から1月上旬にかけては、太平洋側ほど冬晴れの日が多くなり、比較的穏やかで年末年始としては、暖かい日が多くなるでしょう。ただ、急な寒気の南下によって、荒れた天気や突然の雪をもたらす可能性があるため、注意が必要です。遠出を計画されている方も、現地の雪の情報にご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士