12月の星空・天文情報 「ふたご座流星群」が極大 多くの流星を見られるチャンス
12月の星空・天文情報です。15日は、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が極大となります。月明りの影響はなく、条件はとても良いでしょう。1時間あたりの流星数は60個程度と、多くの流れ星を見られるチャンスです。
●「冬の大三角」に注目 惑星と月が接近も
22日には冬至を迎える12月。日の入りが一番早い季節となり、星空を長い時間、楽しむことができます。
宵の空には「冬の大三角」が昇ります。「冬の大三角」は、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結んでできる三角形で、全て1等星以上の星のため、とても華やかです。また、明け方の南東の空には、金星が輝きます。9日と10日には金星に月が近づき、美しい光景となります。宵の時間帯には、南西の空に土星、南の空に木星が輝きます。月が18日には土星に、22日には木星に近づき、年の瀬の夜空を彩るでしょう。
●27日は満月 12月の満月は「コールドムーン」
12月は、27日9時33分に満月を迎えます。
満月には英語圏で様々な呼び名があります。4月は「ピンクムーン」、6月は「ストロベリームーン」などと月ごとに呼び方が変わります。12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれます。冬の寒さが厳しくなり、夜が長くなる頃であることから付けられたようです。このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも良さそうです。
なお、27日の東京の月の出は16時30分です。
【参考サイト】The Old Farmer's Almanac
AstroArts
●15日 三大流星群の一つ「ふたご座南流星群」が極大
15日は、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が極大となります。
極大時刻は4時ごろで、14日夜から15日の明け方にかけてが一番の見ごろです。月明りの影響はなく、条件はとても良いでしょう。1時間あたりの流星数は60個程度です。街明かりがあるような場所でも10個程度は見られる可能性があります。
数は減るものの、ピークの前後数日間は見ることができます。
●23日は「こぐま座流星群」が極大
23日は、「こぐま座流星群」の活動が極大となります。
極大時刻は13時頃と予想されており、太陽が昇っていますので、最も見やすいのは23日の未明から明け方になりそうです。3時ごろまでは月明かりの影響も受けます。
もともと出現数が少ない流星群ですので、見える数は1時間に数個程度とみられていますが、主な流星群としては年間を通して最後の流星群となりますので、流れ星を探してみるのも良さそうです。
12月に入り、夜は厳しい冷え込みとなっていますので、星空観察の際は、万全な寒さ対策をなさってください。