きょう12日は、上空に寒気を伴った気圧の谷が近づき、中国地方から北陸は雨雲がかかっています。あす13日にかけて大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。落雷・突風・強雨・ひょうに注意。

●中国地方~北陸を中心に雨雲

きょう12日、上空に寒気を伴った気圧の谷が日本海から近づいています。

15時30分現在、中国地方から北陸には雨雲がかかり、一部で発達した雨雲も見られます。東北から北海道には日本海側を中心に雪雲や雨雲がかかっています。

●あす13日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く

あす13日にかけて、北日本から西日本の上空約5500メートルをマイナス30℃以下の、この時期としては強い寒気を伴った気圧の谷が通過する見込みです。発雷確率も高くなっています。

中国地方や近畿では、あす13日夕方にかけて、北陸では、あす13日にかけて、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。所々で積乱雲が発達しそうです。雷を伴って雨脚の強まる所があるでしょう。局地的には激しい雨が降りそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうに注意してください。

●竜巻の発生しやすい気象状況

竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士